FC2ブログ

トキサカシマ

以前「CDが出ない」というのを書いたのですが、そこで山口美央子のことを書きました

昨年末にこれらのCD化されていなかったアルバムが一挙にCD化されたのですが、今年それを知ってから「LP持ってるのに…」状態で非常にモヤモヤした日々を過ごしておりました。

ところが、以前のアルバムのCD化だけでなく、なんとニューアルバム「トキサカシマ」が発売された(Logic Storeの先行発売)と聞いて、以前のCD3枚と一緒に「大人買い」をしてしまいました。

20181129miokoyamaguchijkt.jpg
アルバムコンセプトは「月姫の続編」ということで、メルヘン路線の曲風となっています。因みに「サカシマ」とは逆さまという意味で、それに「時」が頭について「過去に戻る」という意味なんだそうです。

「恋はからげし夏の宵 / Ton-Ten-Syan」

「仇な夜空にトンテンシャン トンテンシャンと鐘が鳴る」というフレーズは口癖になってしまいました。過去の「祭」「さても天晴 夢桜」にこの曲をプラスして「和風三部作」の出来上がり。曲のコンセプトは「八百屋お七」の物語(恋する人に会いたいために放火して火あぶりにされる少女の話)だそうです。次に入っている曲「異国蝶々」は蝶々夫人がモチーフになっているし、恋焦がれて情熱的に行動する女性が出てきます。

tokisakasima.jpg
月姫の頃とイメージがそれほど変わっておられない。

大人買いしたので、「夢飛行」「NIRVANA」「月姫」のLPジャケットサイズポスターがオマケで付いてきました。それと納品書が入れられていたクリアファイルとステッカーが何気に嬉しい。
ilovelogics.jpg
このI ♥Logicのステッカーは松武秀樹さんのMoog IIIに張ってある奴と同じですね。


スポンサーサイト
line

暇な三連休

予定していたお出かけも台風のためキャンセル。3連休が暇になってしまいました。
久々に音楽関係のことをしてみるかと思い、以前少しだけ入力をしてそのまま放置していたYMOのテクノポリスを完成させるべく、作業をしました。


DAWを使って曲を入れていく場合、私は最初にベースのパートを入れることが多いです。その辺のやり方は子供の頃に読んだ
synth入門
神尾明朗の「シンセサイザー入門」で読みました。まぁそれ以来世の中の進歩に付いて行ってないのですが。

ということで、まずはベースを入れて、そのあとドラムを入力します。
synthbass.png
私の入力方法は、M-AUDIOのKeyStudioというMIDIキーボードでステップ入力を使って入れていくことが多いです。こいつのドライバーソフトのCDを無くしてしまい、ダウンロードしたドライバもインストールできず、新しいWindows10のPCで動作しなくなっていました。それが、最近M-AUDIOのホームページからダウンロードしたドライバーソフトを互換性の何たらオプションを指定してインストールしたらあっけなく入ってしまい、問題なく動くようになってくれました。

リズム隊の後はバッキングとかコーラスを入れて最後にメロディーを入れます。最終作業はエフェクターをかけたりパンの設定などのミックスダウン&マスタリング作業。

mixer_20170919021519e50.png
テンプレートのトラック構成だったので何気に無駄なトラックが多いですが、MIDIのトラックは12トラック(うち1トラックはVocoderのキャリア用)使用しました。オーディオトラックはVocoderとエレキベースの2トラックです。
上に挙げた本を読んでいた頃は、バンドとかを組むわけではなく、一人でセコセコ多重録音をしていました。根暗なガキですね(別に友達がいなかった訳ではないです)。でも、ガキに4chのオープンリール・テープレコーダーなど買える筈もなく、ラジカセを2台繋いでダビングの繰り返しで多重録音をしていたものです。その頃はTEAC サウンドクッキー 144というカセットテープを使った4chレコーダーがありましたが、それでさえ高くて手が出ませんでした。すごく欲しかった記憶があります。
teac144.jpg
TEAC サウンドクッキー 144(TEACのホームページより引用)
ダビングピンポンでは数回のダビングでノイズまみれになるので、4~5パートがせいぜい。それを思うとマルチトラックをいとも簡単に扱えるようになった今の環境は隔世の感有りなのです。

ところで、私の家には何故か弾けないのにエレキベースがあります。ええ、本当に弾けません。今までに何度オークションに出そうと思ったことか。でも、テクノポリスのチョッパー弾き(今はスラップ奏法と言う)はやっぱり本物のE.Bassでやった方が良いと思うので、今回は指に豆を作りながらなんとか入れてみました(と言っても最初のフレーズだけで後はコピー&ペーストですが)。あと、Vocoderがいまいちうまく使いこなせていません。これは研究の余地が大いにあります。

オーディオファイルではアップロード上限サイズを超えるので動画でのupです。

[広告 ] VPS


完成直後は良いと思っていても時間が経つと色々と直したいところが出てくるものです。といっても大抵は面倒くさくてやらないんですけどね。
2017.10.04 少し修正したので置き換えました
line

KORG SQ-1でYAMAHA CS-15を制御する(その2)

その1に続いてKORG SQ-1とYAMAHA CS-15でのお遊びです。

前回は最大8VになるSQ-1のCVを最大4Vに下げるアッテネータを製作しました。
これを使ってYAMAHAのシンセサイザーCS-15をコントロールする実験をしてみました。

CS-15はVCO, VCF, VCA, EGが独立して2系統あるモノフォニック・シンセサイザーです。SQ-1でも独立した2チャンネルのCV, Gateを出力できるモードがあります。今回はSQ-1のA系統をCS-15の1系に、B系統を2系にそれぞれ接続してコントロールすることにします。まずはMIDIではなくステップシーケンサーとして動作させてCS-15を制御します。


[広告 ] VPS

動画前半はSQ-1の設定を色々と変えています。後半はCS-15の設定をいじくっています。

お次はMIDIでSQ-1をコントロールしてみました。新しい曲を入れている時間が無いので、以前アップしたYMOのBehind The MaskのアルペジオパートをSQ-1でCS-15を鳴らしたものに置き換えました。途中ちょっとだけ音質を変えたりしています。

BehindTheMask_SQ-1.mp3

SQ-1のオリジナルのCVは+1V~+8Vですが、それを1/2にしていますので、CS-15に入力されるCVは+0.5V~+4Vとなります。都合3オクターブが表現できる訳ですが、その範囲を超えると音が出力されません。最初はベースのパートを置き換えてみようとやっていたのですが、音がとぎれとぎれにしか出なくてちょっと混乱しました。音程の範囲についてはちゃんと意識して入力しないとすぐ範囲を超えてしまいます。また、AとBの2つあるSQ-1のチャネルにはMIDIのCH1とCH2がそれぞれ対応しています(今回はAのみ使用)。これだけ使えて価格が1万円もしないのですから、これはかなり素晴らしいです。
line

KORG SQ-1でYAMAHA CS-15を制御する(その1)

KORG ステップ・シーケンサー SQ-1を購入してしまいました。

MIDIでアナログシンセのYAMAHA CS-15を制御できないかなぁと昔から思っていたのですが、どうやらSQ-1ではそれができるらしいのです。

アナログ・シンセサイザーを制御するには二つの信号線がありまして、一つが音階を制御するためのControl Voltage (CV)と呼ばれるものです。この規格には2種類あって、一つはローランドやMoogなどが採用しているV/Octというもの。1V電圧が高くなると1オクターブ音程が高くなるというものです。もう一つは私のYAMAHAやKORGなどが採用しているHz/Vというもの。電圧が2倍になると音程が1オクターブ上がります。すなわち、電圧と周波数が比例しているわけです。SQ-1ではどちらの方式もサポートしているらしいのです。
もう一つの信号線はGateと言います。鍵盤を押している/離しているの情報と言っても良いかと思います。この規格にも2種類ありまして、正理論のものと負理論のものがあります。

SQ-1は1万円でお釣りが来る程度の値段でしたが、パッチコード等も一緒に購入しました。

_DSC0427.jpg

さて、これをそのままCS-15に接続して良いものやらどうかがわかりません。奇跡的にCS-15の取扱説明書が保存してありました。
cs15p020170302.jpg

cs15p520170302.jpg
これを見ると、CS-15のCVの入力は5Vを超えてはならないようですが、SQ-1のHz/Vの出力では最大8V出力されてしまうようですので、電圧を下げる措置が必要そうです。CS-15のGate信号(CS-15の説明書ではTRIGGER)は+15~+2VがOFF、0~-15VがONだそうで、これはSQ-1のGateを負理論にしてそのままぶち込んでも良さそうです。

という訳で、max 8VのCVをCS-15の入力範囲である5V以内に収めるため、アッテネータを作ることにしました。SQ-1のCVやGateのジャックは3.5mmのミニプラグなのに対して、CS-15は6.3mmの標準プラグなので、その変換も兼ねるようにしました。
回路
1/2で分圧するようにしましたが、抵抗値をどのくらいにして良いのかわからなかったので、最初は1kΩ×2で作ってみたのですが、出力波形をオシロで見ると電圧が高くなると波形が崩れるのがわかったため、4.7kΩ×2に変更しました。波形の崩れはこれで出なくなりました。

_DSC0428.jpg
ケースに入れるのは後でやるとして、まず結線を先にしました。これはCVのアッテネータ部。

_DSC0431.jpg
基盤部分のアップ。1kΩは±1%の金属皮膜だったのですが、4.7kは±5%しかなかったので仕方なく。でも、Hz/Vでは電圧の絶対値ではなく比が重要なので、抵抗の誤差はそれ程影響はないです。

_DSC0429.jpg
Gateはプラグの太さを変換するためだけ。

CS-15に接続する前にオシロスコープで信号の出方を確認しました。

[広告 ] VPS


次回はCS-15に接続した時の報告です。
line

冨田勲

冨田勲氏が亡くなられました。

少し前に「イーハトーブ交響曲」などを制作されていて、NHKの特集番組に出演されていたのを見た時は、まだまだお元気そうだったのですが、大変残念な事です。ご冥福をお祈りいたします。

冨田勲氏と言えば「新日本紀行」のテーマ曲を作曲された方として有名ですね。

これは最近収録されたものだと思います。中間に「日本の素顔」のテーマ曲が挿入されています。このメロディーは母の実家(?)常陸太田の田園地帯に沈む夕日をイメージしながら作曲したと本人は書いています。これ以外にも大河ドラマ「勝海舟」などのオープニング曲や「今日の料理」のテーマ曲なども手掛けられていますが、何といっても冨田氏を有名にしたのは、シンセサイザーで演奏したクラシック曲の数々でしょう。私が最初に耳にした冨田氏のシンセ作品はドビュッシーのアラベスク第1番です。ニッポン放送の番組の中で「コハク色のひととき」というのがあって、そのオープニングとエンディングに使用されていました。

今は何でも検索すれば出て来ますねー(笑)。今までパーソナリティは草刈正雄だとばかり思っていたのですが、どうも違ったようです。

これを聞いて、冨田勲?シンセサイザー? ん?なんだそれ…と興味を持って聞き始めたのが始まりです。

冨田氏とシンセサイザーに関する話で有名なのが、購入当時、恐らく日本で最初に米国から輸入する事になったMoog IIIシンセサイザーが税関で足止めされ、「こんなもん楽器じゃないだろ!」と散々疑われたため、Moog社から「これは確かに楽器である」という証明書を取り寄せてやっとの思いで通過したのだとか。確かに↓これを楽器だと言われても疑いたくなる気持ちもわかります。
moogmodular3p-1968.jpg
Moog III-P

上記のようなタイプのシンセサイザーはモジュラー方式と言うのですが、電圧でコントロールされるオシレータ、フィルター、アンプなどのモジュールの集合体です。それらのモジュールの間をパッチコードと言う電線で繋いで音を作っていきます。

冨田氏のアルバムの中に「冨田勲の世界」という2枚組のLPがあります。今売られている同名のCDは全くの別物で、昔出ていた「冨田勲の世界」は、どうやってトミタサウンドを作っているかと言う種明かしを収録したものでした。その1番目が、ラベルの「ダフニスとクロエ」第2組曲の冒頭部分「夜明け」をどうやって作ったかを解説しています。

この「ダフニスとクロエ」は本人曰く、レコード会社からの評判があまり良くなかったそうです。なぜかと言うと全然電子音楽ぽくないからだとか。確かにストリングスは本物の弦楽器で演奏していると言われたら騙されてしまうかも知れません。で、「冨田勲の世界」ではこのストリングスの音を如何に作ったかが解説されているのですが、それを知った時の驚きと言ったら…

まず、鋸歯状波(のこぎり波、Saw wave)を音源にして一つの弦楽器に似た音を作ります。そしてそれを20回重ねますが、コピーではダメで1回1回重ねて行きます。そうする事でビブラートや音程の微妙な違いが生じて、あたかも何人もの人が演奏しているような効果が出て来ます。でもそれで終わりではなく、ステレオの左用、中心用、右用と同じものを3種類作るそうです。それにディレイやリバーブを施してストリングスパートの出来上がりとなります。その他、鳥が飛び交う効果音の作り方や、メロトロンを使ったコーラスの作り方などを解説していてすごく勉強になりました。

ところで、NHK「今日の料理」のテーマ曲の作曲者は冨田勲氏という事になっています。若き日の冨田勲氏がNHKのある部屋でたむろしていたところ、突然「明日から始まる『今日の料理』という番組のテーマ曲を作ってくれ」と言われたそうです。この「作ってくれ」というのは単に「作曲してくれ」ではなく、「番組で流せるモノを作ってくれ」という意味で、演奏して録音までしろと言う意味です。大急ぎでNHK内に居る演奏家を探したところ、マリンバ奏者とパーカッション奏者の二人が取りあえず確保できたそうです。今日の料理のテーマ曲がマリンバで演奏されているのはそういう経緯だったそうです。もちろんパーカッションは包丁の立てる音を模して入るウッドブロックの「タカタカ」という奴です。


「作曲者は冨田勲氏という事になっています」と書いたのは、多分これ冨田氏は「ヤラカシテ」しまったのではないかと思うからです。拝借元はヒューゴ・アルヴェーンのスウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」。

もっともアルヴェーンの方もその部分はローカルな民謡から失敬しているそうなのでお互い様ということでしょうか。
line
line

line
プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

line
最近の記事
line
最近のコメント
line
最近のトラックバック
line
月別アーカイブ
line
カテゴリー
line
ブログ内検索
line
RSSフィード
line
リンク
line
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

line
sub_line