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クソ映画

「空母いぶき」を観てきました。

はい、予想通りクソ映画でしたね。(以下ネタバレありです)

一番ダメなのは、ストレートに「面白くない」こと。戦闘シーンは散発的で地味。敵がほとんどと言う程描かれておらず(唯一墜落した戦闘機のパイロットが出るくらい)、占領した島でどんなことをしていたのか全く描写されていません。ただ島に向かおうとすると攻撃してくるだけ。これは恐らく味方が残虐にやられたりすると、見ている観客が大規模な武力攻撃(反撃)を渇望してしまうため、「反戦」をテーゼとしているこの映画の屋台骨が揺らぐことになるからでしょう。

この映画で首相を演じている佐藤浩市が「ストレスでお腹が痛くなる」という設定が話題になりましたが、映画を観ていると安倍首相よりどちらかというと野田とか鳩山の方が近いような気がしていました。

そして最初から最後までイライラさせてくれるのは、「今攻撃すれば敵が何人死ぬ」とか常に真面目に心配していること。ROEだか何だか知りませんが、「やられる前にやる」が原則です。昔はアメリカも実際に攻撃された時にしか相手に反撃できないようなROEだったようですが、それでは反撃の機会なくやられてしまうという事で、今では攻撃の意図を察知した場合には攻撃できるとなっているようです。

それと、いぶきを始め自衛艦群が「自衛艦旗」を掲揚していないこと。これは明確な法令違反ですね。「海上自衛隊旗章規則」第15条には

自衛艦は、次の各号に掲げる時間、艦尾の旗ざお(潜水艦が航海中である場合にあつてはセール上部の旗ざお)に自衛艦旗を掲揚しなければならない。

とあり、その2号には

航海中にあつては、常時

とあります。そして、防衛出動した自衛艦が武力行使を行う時には自衛艦旗をメインマストに掲揚しなければなりません(第15条の2)。いぶきには群司令も座乗しているのだから海将(補)旗も揚げねば。これは旭日旗にいちゃもんを付けている一部の国に忖度したのでしょうね。映画監督協会の理事長が崔洋一ですから、そちらに忖度したのかな? 

最後は「国連軍」のお出ましで一件落着。常任理事国の潜水艦が揃って登場ですが、そもそも敵国(東亜連邦)に武器を供給しているのはロシアです。安全保障理事会では拒否権を発動するでしょう。中国も同調すると思われます。あまりにお花畑なラストには失笑してしまいましたね。

「空海 KU-KAI」以来の「金返せ映画」でしたね。
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HUNTER KILLERを観る

映画「ハンター・キラー 潜航せよ」を観てきました。

「潜水艦モノに外れ無し」というのは良く言われます。私としては「(邦画を除く)」という注を付けたいと思いますが、洋画の場合は割とそんな感じはしています(とは言え、レッドオクトーバーを追えなども映画館で観ましたがそれ程面白くなかった)。

さてハンター・キラーですが、クーデターで拉致されたロシア大統領をアメリカ軍が救出するというストーリーになっています。かなり荒唐無稽な設定ですが、それを救出に向かうのはNAVY SEALSの4名(うち1名新入り)だけというのもかなりのぶっ飛びようです。その救出部隊を収容する役目を命じられ「ハンター・キラー」SSN-800「 アーカンソー」がコラ半島沖に向かうことになります。因みにハンター・キラーとは攻撃型原潜のこと。SSN-800は2023年2月に竣工すると言われているバージニア級27番艦だそうです。

まぁまだ公開されて間もないのでネタバレはこれくらいにしておきます。総合的な感想としてはかなり面白かった。バトルシーンは中々迫力がありました。邦画だと絶対に原作にはないキャストで有名女優の一人や二人がねじ込まれてくるのがお約束ですが、そういう無理な設定が無いので観ていてイライラしないのが良い。ただしちょっと気になったのは、航海長がパーク(朴?)という東洋系なのですが、艦長に「私が航海長のパークです」などと自己紹介をしますが、大した役回りを演じる訳ではなく、韓国企業のスポンサーが付く代わりに出演をねじ込まれたのかな?



5月にはかわぐちかいじの「空母いぶき」の実写版が公開ですが、かなり設定がいじられているみたいなので、もう今からクソ映画確定のような気がしています(見には行きますが)。

ところで私は軍艦・潜水艦モノの洋画を見る時、艦長がどんな命令を(英語で)下しているのか割と注意して聞いていたりします。最後にちょっとその辺の事を語って終わりたいと思います。

・All (engines) ahead flank
日本語の軍用タームで言うと「最大戦速」でしょうか。意味的には「全速前進」という事ですが、flank speedというのはfull speedよりも速いんです。長いこと出しているとぶっ壊れるので、本当に必要な時にしか出さない速度だそうです。「眼下の敵」で、アメリカの駆逐艦がUボートらしきものをレーダーで発見した時、副長が「All engines ahead flank!」と命令しています。その後そんなにスピードを出すと敵の状況がわからんという事で艦長にスピードを落とすように言われてしまうのですが。

・man your battle stations
このセリフが出る時には大抵「General Quarters, General Quarters. All hands man your battle stations」という風に使われます。General Quarters、略してGQと言うそうですが、「総員配置」という事です。All hans とは全員(全乗組員)の意味ですが、その後のmanは「受け持つ」とか「仕事に着く」という意味の動詞として使われています。「総員戦闘配備に付け」という事ですね。

・○degrees down bubble
「Five degrees down bubble」などと使います。今回のハンター・キラーでも各所で出てきました。この例でいうと「潜航角度5度」という意味ですが、なぜbubbleかというと、これは傾斜計に封入されている気泡の事だそうです。反対はup bubbleですね。最新鋭の潜水艦にはそんな旧式な傾斜計は使われていないそうですが、昔から使われている用語だそうです。
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KU-KAI  美しき王妃の謎 を観に行く

表題の映画を観てきました。

一言でいうと・・・
「すごくきれいな画面でした。 以上」
という感じです。久々の「金返せ」レベルの映画でした。

夢枕獏の原作(沙門空海唐の国にて鬼と宴す)は予め読んでいました。原作は、やはり夢枕獏の「陰陽師」での安倍晴明が空海になったようなもので、同じように陰陽師での源博雅が橘逸勢になっています。原作の方は陰陽師を読んでいる気分で一気に読めてしまいました。

ところが、映画の方では橘逸勢は登場しません。そこからしてすでに「ワトソンの出てこないシャーロックホームズ」のような雰囲気ですが、しかも原作での空海の天才的な描かれ方は一切省かれて、平凡な「ただの沙門」という扱いです。この映画は日中合作なのですが、実は「空海」というタイトルは日本版だけで、中国版では「妖猫傳(英題:Legend Of The Demon Cat)」ということで、空海は主題ではないのです。一応、原作にも猫は登場していますし、映画での猫の正体も原作と同一人物なので、原作を読んでいる人は猫が頻繁に出てくる件はまぁなんとか我慢できるでしょうが、空海の活躍に期待して来た人はがっかりでしょう。

原作は、長安の都で起こっている怪奇現象を空海と橘逸勢が一緒になって探っていくという探偵もののようなストーリーです。それに対して映画の方は、空海とコンビを組むのが白居易(白楽天)で、まぁ中国側としてはどうしても主役の片割れは中国人にしたかったのでしょう。

全体を通して、多分この映画の監督は唐の時代の豪華絢爛さをいかにして表現するかに全力を注いだんだろうなぁというのはわかります。楊貴妃と玄宗が催す「極楽の宴」の場面の色彩は大変美しかったです。でもちょっとCGの部分に粗が目立ったりしていたところもありました。

見終わってから思ったのは、タイトルから「空海」をはずして「美しき王妃の謎」だけでも良かったかも知れません。とは言え、「王妃の謎」が謎になってくるのはかなり終わり近くになってからのことで、であれば「楊貴妃と化け猫」はどうだろう?

久々にがっかり感に支配された映画でした(SPACE BATTLESHIP ヤマト以来か?)。
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劇場版艦これを観る

劇場版艦これを観てきました。

またもやシネマサンシャイン土浦での鑑賞です。どうも最近はつくばの映画館で見ている回数よりシネマサンシャイン土浦で見る回数の方が多いです。近所では上映していないので仕方がないのです…

一言でいうと、「よくわからない映画でした」。
今回の映画で今まで(ゲームの中でも)謎であった、艦娘とは何か、深海棲艦とは何かがかなり明らかにされたと思います。しかし、これ、ゲームやったことない人、アニメ見たことのない人はかなり置いてきぼりを食うのではないかと感じました。はなからそういう人達は映画の対象になっていないのかも知れません。

アニメの艦これは、鎮守府での日常が主で、主な戦闘シーンは最後のMI作戦だけというものでしたが、映画の方では鎮守府の日常はほとんど省かれ、ソロモン海で発生した異常と海戦にほぼ特化した感じの作りです。

史実ではソロモン海の海戦はガダルカナル島の攻防を巡って発生したもので、特にガダルカナル島の北側海域は主戦場となり、日米の沢山の艦船が沈んでいます。海底が船で埋め尽くされているということから「アイアン・ボトム・サウンド(鉄底海峡)」と呼ばれています。戦艦霧島、比叡や艦これの主人公駆逐艦吹雪もここに沈んでいます。今ではいくつかの船がダイビングスポットになっていて潜れるようになっているみたいです。ほとんどが輸送船ですが、米軍の攻撃により沖からの荷揚げ作業が行えず、浜に船首から乗り上げて強制揚陸を行った船が大半です。

さて映画の方ですが、少々ネタバレさせますと、最初の方でアニメで轟沈した駆逐艦如月が深海棲艦との戦闘によって解き放たれて帰ってきます。それがきっかけで、深海棲艦の正体がだんだんとわかってきます。深海棲艦とは轟沈した艦娘が変化したもの。艦娘とは・・・
アニメ版のようなほのぼの日常シーンはほとんどなく、これらの謎に相対する艦娘たちと、アイアンボトムサウンドでの戦闘シーンが映画のほぼすべてです。その点は無駄を省いて単刀直入にわかりやすくなっていると言えなくもないですが、全体的に重たい感じがするのは否めません。そして最後は駆逐艦吹雪の前世に関わることに話が入っていきます。この辺は詳細がよく掴めませんでした。

登場する艦娘はアニメ版とそれ程変わってはいませんが、重巡鳥海とか鈴谷、熊野が新たに登場しましたね。逆にうちの鎮守府の常任秘書艦である大鳳が出ていなかったのはちょっと許せません。
大鳳

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夢の話と「君の名は。」

映画「君の名は。」を観て来ました。

住む場所も時間も違う高校生の男女が、朝起きるとお互いの体が入れ替わっているというお話。
最初は二人ともリアルな夢だと思っていたようです。そして、元の体に戻った後には入れ替わっていた時の記憶はどんどん忘れて行ってしまうのだそうです。

実際の夢で見た時の事は私もすぐに忘れてしまいます。どんな夢を良く見るかは人それぞれですが、私の場合は映画やドラマのような夢を良く見ます。なんと言うか、そのまま見た夢の内容を映画に出来るのではないかと言うくらいストーリーがはっきりしているのです。最近多いのがSF映画のような夢です。詳細はもう忘れてしまっていますが、先日見た夢は、人間が感染すると「結晶体」になってしまうという恐怖のウィルスの夢。確か、原因調査のようなものをしていて、一緒に調べていた相棒がウィルスに感染して結晶体になった所で目が覚めました。これは最近の「ベストオブ夢」です。
それと忘れられない夢が、先日の台風10号が東北太平洋側から上陸して岩手県に甚大な被害を出した前日に見た夢です。夢の中で私は自宅に居て、キッチンの扉を開けると部屋の中が土石流でめちゃくちゃになっています。なんだこれは大変だどうしようとあたふたしたところで目が覚めます。なんだ夢か…と思ってキッチンを見に扉を開けると、先ほど見た光景と同じく土石流が入り込んでめちゃくちゃになっています。「これはもしかして夢ではないか?」と夢の中で気が付いたところで目が覚めました。「やっぱり夢だったか」と思ってキッチンを見に行こうとすると、全然体が動かない。それでも何とかキッチンの扉に辿り着き、扉を開けるとまた同じ光景…というところで本当に目が覚めました。これはもしかして予知夢?だったのではなかろうか。

さて、「君の名は。」の方ですが、この映画では「ティアマト彗星」というのが重要なファクターになっています。上映開始当初から「彗星の軌道がありえない」という突っ込みが入っていたので、そこのところは注意して観ていました。彗星の軌道が描かれているところは3場面あり、いずれもニュースの画面で報じられているというものです。最初の場面では問題ありませんでしたが、後の2場面は確かにケプラーの第1法則を完全に無視したものでした。「ティアマト彗星」という名前も違和感有りです。普通、彗星の名前は発見者の名前(あるいは探索プロジェクトの名前)が付けられるのですが、普通に考えればティアマトとはメソポタミア神話に出てくる女神ティアマトの事でしょうね。ティアマトと言う人が発見したとか、「ティアマトプロジェクト」という小惑星探査プロジェクトがあったとも言えなくはないですけどね。あと、「線が4本の送電線」もだめでしたねぇ。

君の名は1
こんな大彗星一度でいいから見てみたいものです。長大な尾はダストテイルでしょうね。虹のような色が付いていますが、彗星は氷で出来ているとも言われていますので、こんな風に太陽の光を分光するのも考えられなくもないです。絵の上の方にはイオンテイルも伸びています。なんか、オーストラリアで撮影されたマックノート彗星(C/2006 P1)を思い出しますねぇ。
Comet_McNaught_at_Paranal_s.jpg
マックノート彗星 (C/2006 P1)(写真はWikiより)

君の名は2
映画では、彗星核が分裂してその一つが日本に落ちて来るそうです。実際はこんな落ち方はあり得ないとは思います。分裂したとはいえ元の軌道とほぼ同じところを通りますからね。落ちた場所のモデルは飛騨高山だそうです。でも、出てくる湖は諏訪湖に似てますね。私がたまに行く長野のしらびそ高原には御池山隕石クレーターという場所があります。

いろいろ根掘り葉掘りあら探しをしてしまいましたが、映画自体はすごく良かったです。大変さわやかな感動が残る映画でした。

そう言えば、小さいけど密度がものすごく大きい星が衝突しそうになって、南極にロケットエンジンを建設して地球を動かすという東宝映画がありましたっけ。その映画の中では、どのくらいの加速度で動かせば良いかが具体的に示されていたので、動かした後は地球はどんな軌道で太陽の周りをまわるのか昔計算してみたことがありました。
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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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