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ある初秋の体験(1)

それはある年の9月前半のことである。

私はミクロネシア・トラック島を目指し、一路グアムへ向けてコンチネンタル・ミクロネシア航空の機中に居た。夜便のグアム行きで、深夜1時頃にはグアム空港に到着する。乗り換えのチューク行きの便は確か朝の7時頃だったと思うが、それまでの仮眠をどうしようか思い悩んでいた。搭乗口の待合室にある椅子は一人ひとりの座る区画がされていて、椅子の上で横になって寝ることはできなかった。一旦入国審査を済ませて外の四角いソファーがいいかな?などと想像していた。そして飛行機はグアム国際空港に着陸した。

さて、では入国審査へと思いながら空港ターミナルに入ると、日本語を話す女性係員に呼び止められ、トランジットの客はすべて空港内の1室に集められた。そこで女性係員から次のように告げられた。

「ただいま、米国国内で同時刻に多数の場所でテロ事件が発生しました。米国本国からの指示により、米国国内の空港はすべて閉鎖となります。グアム国際空港もこれより閉鎖となり、再開の目処は立っておりません。従いまして、今後のグアム空港からの出発便はすべてキャンセルとなります。トランジットご予定のお客様も全員グアム内でお泊りになることになります」

私はこの係員からの説明では事の深刻さがいまいち判らなかった。トランジットを予定していた客達がどこかのツアーデスクのコンダクターに連れられてホテルに移動していくのを横目で見ながら、私は空港再開を空港内で待つことにした。機内でイメージしていたとおり、入国審査を経て、四角いソファーが連なっている場所を見つけ、その上で眠りに付いた。

翌朝目覚めると、まだ空港は再開していなかった。それどころか、空港内のチケットカウンターにもほとんど人が居らず、閑散としている。ただならぬ気配を感じながら、日本がビジネスタイムになるのを待ち、ツアーを手配してくれた旅行会社に電話を入れようとした。しかし、かけてもかけても一向に繋がらなかった。KDDIのジャパン・ダイレクトを試してみると、それはなぜか一発で繋がった。電話の相手は「大変なことが起こっている」「グアム内のホテルを手配する」と私に伝え一旦電話を切った。そして、30分後くらいに再度電話をしてみる。相手は「日本からグアムへの電話が全く繋がらない」「お客様の方でもホテルの手配を試みて欲しい」と言われる。ガイドブックに出ているホテルに片っ端から電話をかけまくった。しかし、どこのホテルも満員との事で予約が取れない。とある高級ホテルに空き室があり、かなりの高額な宿泊料であったが、疲労の極致にいた私はOKを出してしまった。そしてタクシーでホテルに移動した。

ホテルのチェックインを済ませ、部屋に移動する。とても眠かったが、まず何が起こっているのかを知りたかった。テレビのスイッチを入れる。ニュースで報じられていたのはあまりにもショッキングな映像だった。高層ビルに激突する旅客機。一瞬のうちにその機体は見えなくなり、あとには紅蓮の炎が立ち上る。しかも2度続けざまに突っ込んだという。ペンタゴンにも突っ込んだらしい。いっぺんに眠気は吹っ飛び、テレビに釘付けになった。

(続く)
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サブバッテリーの改造

前に紹介したサブバッテリーを一部改良しました。

サブバッテリー

これまでは、セルスターのIS-330をシガーライターソケットにつなぎ、サブバッテリーに電気を供給していました。以前にも書きましたが、IS-330は結構電圧降下が激しく、かつMAX10Aしかサブバッテリーに供給できないので、走行充電はほとんど期待できないものでした。

そこで今回、ニューエラーのSBC-001Aを購入して組み込みました。SBC-001AはMAX30Aの電流を流すことができます。当然、シガーライターソケットではだめで、バッテリー直結にしなくてはいけません。説明書によると8Sqのケーブルで接続するようにと書いてあります。近所のオートバックスに行ってみましたが、さすがに8Sqのケーブルは置いていないようです。そこで、休日を利用して秋葉原に調達に出かけました。

ガード下のラジオストアの電材屋なら置いているだろうと気楽な気持ちで出かけましたが、意外にも8Sqのケーブルは在庫のある店が無く焦ります。オーディオテクニカのOFC耐熱パワーケーブルが588円/mという値段で売られているのですが、さすがにこの値段では躊躇してしまいます。そこで、耐熱性能が必要なエンジンルームから車内への取り込み部分だけ、このパワーケーブルを使用し、車内の配線は無線機店で見つけた安いVFFケーブルで済ませることにしました。2種類のケーブルの接続にはTCT-8を使います。また、バッテリーの接続端子の近くにはAGUヒューズホルダーをかまして、50Aのヒューズを入れます。なんだかんだで材料費だけで結構なお値段になりました。

配線は近所の車の電装工事の専門店に依頼しました。こちらも結構な金額を取られました。それでもそこはプロの仕事。バッテリーへの取り付けも車内の配線も完璧にやってくれました。

新しいアイソレータはバッテリーボックス内に組み込みました。これに直接メインバッテリーからの配線をつないでしまうと、バッテリーボックスを車から降ろすことができなくなってしまいます。そこで、メインバッテリーからのケーブルの終端に100Aまでの電流がOKなハイパワーコンセントTK-100Aを接続することにしました。下の写真はバッテリーボックス側から出るメインバッテリー向けのケーブルで、同じくTK-100Aをつないでいます。
TK-100A

SBC-001Aは、メインバッテリーの容量が減っているときは、サブバッテリーへの供給をカットして、メインバッテリーの充電を優先する機能や、ACCに連動して、本体のスイッチをONにする機能などがあり、なかなか便利なものです。お役御免になったIS-330も、DC電源の接続口兼バッテリーチェッカーとして残してあります。

バッテリーボックス内の配線はすべて自分でやったのですが、8Sqの平行線ケーブルともなると、普通のニッパーでは全く歯が立ちません。近所のDIY店でケーブルカッターを新たに買う羽目になりました。

使ってみた感想など、後日レポートしてみたいと思います。
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鉄塔調査隊(4) 写真集「夕日と鉄塔」



筑波山と新治線

筑波山と新治線




夕日と霞ヶ浦線

霞ヶ浦線




湖西線2号鉄塔

湖西線2号鉄塔




湖西線7号

湖西線7号鉄塔
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鉄塔調査隊(3) 碍子の話

下の写真は福島東幹線の500kV送電線の鉄塔です。
aDSC_0103.jpg

地上から見ても碍子の大きさがかなりのものだというのは大体わかりますが、実際に間近で見るとそれは大変に巨大なものです。下の写真は川崎にある電気の史料館に展示してある、実際の500kVの碍子で、V字型に組まれた碍子の下部で送電線を吊り下げています。
碍子500kV

碍子の形には、このようにケーブルを吊り下げて保持する懸垂型と、前後に碍子を伸ばし、その間をジャンパー線で接続する耐張型があります。「鉄塔 武蔵野線」では、懸垂型の鉄塔を男型鉄塔、耐張型鉄塔を女形鉄塔などと呼んでいました。

吊り下げ部分についているリング状のものはアークリングと呼ばれるもので、送電線に落雷した場合に、雷の電流を放電させて逃がす役割と、コロナ放電を防ぐ役割があるそうです。


下の写真は、ケーブルを吊り下げている部分です。超高圧の送電線では、このように数本のケーブルを束ねて1回線にしていることがほとんどで、写真では4本のケーブルが束ねられています。普通これを4導体などと呼んでいます。これは、交流の電気が流れるとき、電線の表面部分を多く流れる性質(表皮効果)があるため、表面の面積を増加させるための工夫です。更に1本のケーブルは、多数の細いアルミニウムの線が集まって作られています。設計上の最大電流を流したときには、ケーブルの温度は150℃にもなるそうです。そのため、ケーブルには被服などは施されていません。
吊り下げ部分
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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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