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2つのマックノート彗星

先日のブログでも書きましたが、マックノート彗星が明るくなってきています。
土曜日に撮影に行こうとしていましたが、天気予報で夜は天気下り坂と出ていましたので、思い切って金曜午後に半休を取得して花立公園に撮影に行って来ました。

久しぶりのフル装備の撮影でした。新しく作ったインターバルタイマーも初舞台です。

今、二つのマックノート彗星が明るいです(と言っても8等程度の明るさですが)。

まずC/2009 K5。こちらは北極星の割りと近くに居まして、一晩中見ることができます。星座で言うとケフェウス座ときりん座の間くらい…と言っても良く判りませんね(笑)
C2009K5-20100521L.jpg
彗星核を基準にコンポジットしています。写真の上が北ですので、テイルが北方向に伸びているのがかろうじて判ります。
5/23追記:こちら↓は同時刻に冷却CCDのST-2000XMで撮影したもの。
C2009K5-ST2K100521.jpg
D50で撮影しながらST-2000XMでも撮影しています。デュアルCCDチップならではです。Astrometricaで核光度を測定すると12.9等と出ました。全光度でも10等後半程度のようです。ちょっと「明るい」とは言えませんでした

次はC/2009 R1。こちらが先日肉眼彗星になるかもと書いた方の彗星です。夜明けの東北東の空、ペガスス座の下の方(夜明け頃の位置関係で)に居ます。下の写真は上のD50の写真に対して75%に縮小しています。
C2009R1-20100522L.jpg
テイルが西方向に伸びています。こちらの彗星の撮影は時間との闘いです。今の時期、3時頃には明るくなり始めます。実際、この日に撮影した写真でも3時を過ぎて撮影したものは使い物になりません。彗星が地平線から顔を出し、撮影可能な位高度が高くなるのが2時頃ですから、正味1時間ほどしか撮影できません。彗星の方は期待したほど明るくはなかったですが、肉眼彗星になって欲しいですね。

こちらはR1が昇って来るのを待っている間に撮影した北アメリカ星雲(NGC7000)。
NGC7000.jpg


それにしても今回はとてもトラブルに見舞われた撮影でした。
まず、カメラ(NIKON D50)がパソコンからアクセスできませんでした。フィールドでのパソコンのトラブルほど泣きたくなるものはありません。家なら最悪問題となっているソフトの再インストールという手が使えますが、野外ではそれもできません。私は、フォーカス合わせはパソコン画面で実際に撮影した星像を強拡大して行っているのですが、パソコンに画像を送れないのでそれが出来ませんでした。フィルム式のカメラであれば、
1.ナイフエッジ方式
2.フィルムレールにすりガラスを当ててルーペでチェック
3.ファインダーをルーペで覗く
など色々な方法がありましたが、デジタルカメラでは1と2は使えません(5/23追記:1はCCD面までフランジバックを計測できれば原理的には可能なんですが…)。因みに私は2の方法でやっていました。3の方法はあまり厳密に合わせられず、しかもルーペの持ち合わせもありません。幸いこの日は月がありましたので、月面をファインダーで覗いて目視で合わせました。このやり方にしてはうまく合ったと思っています。
2つ目のトラブルは、C/2009 R1が昇ってきて、さぁこれから撮影だ!、と1枚目の画像を撮り終ったところで、いきなり赤道儀とパソコンのリンクが切れます。見ると赤道儀の電源が落ちています。私の赤道儀はタカハシのEM-200ですが、24Vで使用するとモーターの高速回転がより高速になるので、12Vから24Vに昇圧して使用しています。その昇圧に使っているスイッチング電源のヒューズが飛んでいました。これで貴重な撮影時間を20分間ロスしました。

撮影を終えて車を車中泊モードにして仮眠しましたが、朝の9時頃に暑さで目が覚めました。そろそろ車中泊も辛い時期になって来たようです。帰りがけにささの湯に寄ってきました。ささの湯までの狭い道を今随所で拡幅工事をしていました。ささの湯は朝9時オープンに変わったようです。

なお、D50がパソコンに認識されない問題は、家に帰ってからNikon Captureの再インストールで解決しました。

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C/2009 R1 McNaught

久々に明るい彗星がやって来ました。C/2009 R1 マックノート彗星。
6月には肉眼等級になるのではないかと期待が膨らんでいます。
現在はアンドロメダ座付近にあって、夜半から明け方にかけて東北東方向の空にいます。
今の時期は空が明るくなる時間が早いので、じっくり撮影する時間が取れないのが残念です。

今週末は晴れるかな?
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車中泊の旅・フォッサマグナ編

道の駅氷見はこんなところです。
道の駅氷見
幹線道路の両脇に駐車場があります。私的にはできればあまり車中泊はしたくない部類の道の駅でした。泊まった日がちょうどお祭りか何かの日で、一晩中太鼓が鳴っていました(泣)

長かった連休も残すところこの日と次の日の2日のみ。渋滞が無ければこの日中に帰れそうですが、渋滞していたらどこかでもう一泊しようと思っていました。

途中、糸魚川で「フォッサマグナパーク」に寄りました。フォッサマグナの西の端である、糸魚川-静岡構造線が見学できるところがあります。
フォッサマグナパーク1

駐車場にある案内板です。数字が振ってある所は、案内板が出ている場所です。
フォッサマグナパーク0

この付近の糸魚川-静岡構造線は、それを境に西側には古生代の火成岩や石灰岩、変成岩などが分布しているのに対し、東側は新生代の火成岩類が分布しています。ここの糸静線の露頭では、古生代の変はんれい岩と新生代の安山岩が断層で接しているところが見られます。更に糸静線の東側には日本で最大級(?)の枕状溶岩があります。
フォッサマグナパーク2

こんな道を歩いていきます。
フォッサマグナパーク3

所々に下の写真の様な案内板が立っています。花崗岩で出来た結構立派なものです。
フォッサマグナパーク4

これが糸静線の断層露頭です。破砕帯が崩れやすくなっているため石垣で補強してあり、断層部は本当に一部分しか見ることはできません。
断層位置
断層の左側に「ユーラシアプレート」、右側に「北アメリカプレート」と書いてあるのを見るとなんだか笑いが漏れてしまいます。ここで言う「ユーラシアプレート」側は所謂「付加体」という奴で、太平洋のプレートに乗ってきた石灰岩などの堆積岩とプレートが共に深部に沈み込み、それらがプレートから剥がれて浮いて来たものです。なので、出てくる岩石の年代などはあちこちでばらばらです。断層右側は安山岩で、年代は1600万年前だそうです。

断層左側の「変はんれい岩」。年代は2億6千万年前より古い、と書いてあります。「変」という名が示すとおり、後の時代に変成を受けてしまっているため、正確な年代が出せないというのもあるのでしょう。このあたりに産するヒスイと同じくらいの年代と考えられていて、5億年より古いのではないかとも思われています。
変はんれい岩

こちらは玄武岩の枕状溶岩の露頭です。
枕状溶岩0
残念ながら今では落石除けの屋根が付いてしまい、ほとんど観察できなくなっています。更に先の川沿いにはもう少し見やすい露頭があります。
枕状溶岩
玄武岩の溶岩のように流動性の高い溶岩が海底に噴出すると、チューブのように押し出された溶岩がすぐに海水で冷やされて、チューブが何本も積み重なったようになります。その断面を見ると、まるい形の石が積み重なったように見えます。「日本最大級」と謳っていますが、父島で見た枕状溶岩の方が大きかったような…。

枕状溶岩のところで一応「地学的」な見学対象は終わり。その先は「塩の道」が通っています。
塩の道1
塩の道2

黒曜石を矢尻に使っていた古代からこの道が使われていたそうです。
塩の道ガイド

交差点にはなぜかドラえもんの石像が???
塩の道ドラえもん

続いてフォッサマグナミュージアムに行ってみます。
フォッサマグナミュージアム1
フォッサマグナミュージアム2
名前に「フォッサマグナ」と付いていますが、地質学的な事より宝石(主にヒスイ)の展示の方が多かったです。

展示されているウィーヘルト式地震計です。動いている状態のものは日本で2箇所しかないそうです。
ウィーヘルト地震計
記録は煤を付着させた紙で、針の先端が煤を削って行います。記録が終わるとニスを塗って保存します。

このあたりで取れる石灰岩には古生代の化石が多く含まれています。これはウミユリの化石です。
ウミユリ

とりあえずこの日はこれで観光は終わりにして帰路に着きます。渋滞が無ければその日に十分帰りつける時間でした。
18時頃に関越道との分岐に差し掛かりましたが、事故渋滞があるようです。ちょっと遠回りをして磐越道で帰ることにしました。どちらにしても1000円です。

磐越道は渋滞も無く快調でした。逆に新潟方面はすごい渋滞で、10km以上は渋滞していたと思います。会津若松で20時頃になりましたが、どうせ次の日も休みですし道の駅喜多の郷で一泊していくことにします。途中、喜多方ラーメンの「来夢」に寄って喜多方ラーメンを食します。
来夢

喜多の郷は結構混んでいましたが、第2駐車場は空きがありました。
喜多の郷1

もちろん、蔵の湯に入って来たことは言うまでもありません。昔はシャンプーなどが置かれていなかったのですが、今回行って見たらちゃんと置いてありました。
蔵の湯

朝の磐越道、常磐道も渋滞無しで帰ってこれました。

終わり
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車中泊の旅・能登半島編

実は能登半島の何処で車中泊をするかは全く考えていませんでした。
能登半島にある道の駅は「ポケットパーク」という名前が付いているところが多く、そういう道の駅は30台くらいの小さな駐車場しかない小規模なものです。逆に、道の駅ではない観光スポットに付随する駐車場の方が条件が良い場合が多いようです。

アリス館志賀を出て向かったのは能登金剛です。最後にそこを見てから車中泊地に向かおうと考えていました。まず巌門に行ってみました。巌門に行く人が停める駐車場が一杯のようでしたので、少し先の「巌門クリフパーク」という所に入りました。
巌門クリフパーク2
ここが実に良い場所で、上の写真のように車を停めるスペースの両脇がかなり空いていてゆったりとしています。ここに車を頭から突っ込んで停めると眼前に日本海が広がって見えます。それがちょうど西向きなので、夕日を眺めるには絶好のスポットとなります。芝のスペースも広く、トイレ・自販機完備で、トイレにはシャワーまで付いています(この時は水もお湯も何も出ませんでしたが)。まるで「どうぞ車中泊をしてください」と言わんばかりの状況です。この西向きのゆったり駐車場は12台しか停められないので、あまり有名になって車中泊カーが押し寄せて欲しくないのですが…
というわけで、この日の車中泊をここに決め、予定していた観光は明日に繰り越しました。

巌門クリフパーク1
陸の上から海に沈む夕日を見たのは結構久しぶりです。

巌門クリフパーク3
天気が良いので水平線に沈む太陽もばっちりです。大気の屈折で夕日がひしゃげて見えます。

結局車中泊したのは一番端のキャンカーと私の2台だけだったみたいです。勿体無い(笑)

次の日はまず巌門を見に行きます。こんな洞窟の中に入っていきます。
巌門洞窟

洞窟は海岸に続いていて、下の写真のように大きく開口しています。
巌門洞窟2

この洞窟の出口は下の写真の右端あたりにあって、出ると目の前に巌門が口をあけています。写真左の方の尖った岩は鷹の巣岩といいます。
巌門と鷹の巣岩

続いて向かったのが「ヤセの断崖」。
やせの断崖
土地が痩せているとか、断崖に立つと恐怖で痩せる思いがするとかいう事ですが、柵があって崖の間近までは行けないのであまり怖くはありませんでした。それよりここから歩いて10分くらいの「義経の船隠し」の方がよっぽど怖いです。
義経の船隠し

ここに行こうとした途中に、能登半島地震でクローズしてしまった関野鼻というところがあります。
関野鼻
再開してくれる人を募集中だそうです

この日は1日で能登半島を一周したいので駆け足で周ります。

輪島市街はすっ飛ばして千枚田です。幾何学模様が美しいですね。
千枚田
千枚田の駐車場は道の駅ですが、例の「ポケットパーク」ですので駐車台数は正規には14台しか停まれません。係員が本来の駐車スペースでないところにも押し込んでいましたが、入場する車の渋滞が100m位延びていました。道のすぐ脇ですので、車中泊には全く不適当です。

次は能登半島の最北端の禄剛崎です。
駐車場はかなり広く、車中泊するには良いかもしれません。近くにランプの宿という温泉もあります。
その駐車場から結構急な坂道を100m程登ります。
禄剛崎1

禄剛崎灯台がある所は公園のようになっていて、天気が良いと大変気持ちの良い場所です。禄剛崎は朝日も夕日も海から出て海に沈むといいます。夕日は判りますが、朝日の方角は本州が邪魔をする気がするのですが…。対岸までは遠いから大丈夫なのかな? 下の写真は撮影方向が東向きですが、確かに陸は見えません。
禄剛崎2
この灯台は明治16年にイギリス人技師によって設計されました。

更に先へ進みます。ここからは富山湾側に入り、見附島という所に寄ります。別名軍艦島とも言われるようで、なるほどそんな形をしています。海岸から石積みの通路が島に延びていて島のすぐそばまで行けます。
見附島
ここの駐車場もかなり広く、夜間の使用が可能なら(チェックしていません)車中泊も悪くないところです。すぐ近所にはキャンプ場があって、普通車の入場料は1000円だそうですので、こちらも悪くないですね。

更に南下し次は九十九湾です。九十九湾ではガソリンスタンドの人のお勧めで遊覧船(¥1,000)に乗りました。
ピュアリ
ピュアリ号だそうです。この遊覧船は船内から水中の様子を覗ける窓が付いています。しかし、乗船一番船長さん(?)が、「今年は魚いないねぇ」だと…(汗)。2箇所ほどで停まって水中観察をするのですが、最初の地点はクラゲだけ。次の場所でかろうじて小魚(スズメダイ)の小さな群れが見れただけでした。

蓬莱島という小島です。
九十九湾1

ちょうど「とも旗祭り」というお祭りをやっている最中でした。御船神社の豊漁を願うお祭りだそうです。どうせ魚がいないのなら、こちらの見物に時間を割いてくれれば良かったのに
九十九湾2

この場所からの蓬莱島が一番美しいです。
九十九湾3

これにて観光地めぐりは終了。時間があれば能登島などにも行って見たかったのですが、日も傾いてきましたのでとりあえずは温泉に。能登半島といえば和倉温泉が有名ですね。日帰り入浴施設の総湯に行って見ます。
和倉温泉総湯
和倉温泉は昔仕事で来て宿泊したことがあり、4年ぶりくらいの訪問です。和倉温泉のお湯は飲湯可能ですが、非常に塩分が濃く、しょっぱいです。大変あったまるお湯です。

この日の車中泊地を決めていなかったのですが、探し回る体力も考える気力も失せましたので、「道の駅氷見」に決定。一晩を過ごすことにしました。

続く
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車中泊の旅・富山編(3)

今回はメインが鉄塔ですので、カテゴリーも鉄塔調査隊にしました。

宇奈月から滑川市に移動し、道の駅「ウェーブパークなめりかわ」にて車中泊をしました。駐車場は8割がた車中泊の車で埋まっていました。
ウェーブパークなめりかわ
早朝に立山に向かい、アルペンルートに行ってみようとしましたが、朝6時の段階でチケットの待ち時間約2時間で、仮に購入できても帰りの乗り物に乗れるかどうか判らないと言われ、あっさりと断念します。目的地を能登半島に変更し、途中いくつか気になった鉄塔を見て周ることにしました。

まず、立山駅に行く途中の県道で、オーラを放って立っていた矩形鉄塔2路線を目撃し、戻る途中で調査に赴きます。
柳河原線2

これは関西電力の柳河原線154kVです。これまでも何度も登場している柳河原発電所からの電気を送るために建設された送電線です。この付近では2回線が別々の鉄塔になっていて、それぞれ甲、乙となっています。下の写真は柳河原線甲143号鉄塔です。
柳河原線甲143

甲線の建設は大正12年9月という大変古い送電線です。
柳河原線甲143札
柳河原発電所の建設着工が大正13年6月ですので、それより前に完成していたのですね。

一方乙線の方は昭和2年10月となっています。柳河原発電所の運転開始はこの年の11月です。
柳河原線乙134札

↓柳河原線乙134号鉄塔。この場所で北陸電力の有峰幹線(154kV)が上を通っています。
柳河原線乙134

今では柳河原変電所はダムの底に沈み、新柳河原発電所が運転を開始しています。それら黒部川流域の水力発電所の電気は愛本変電所から各地に送電されています。

北陸自動車道を走っていると、それと平行して走っている烏帽子型の鉄塔がずっと気になっていました。
新北陸幹線甲
これは関西電力の新北陸幹線という275kVの送電線です。こちらも甲と乙の2回線別々の鉄塔になっていて、乙線の方は甲線とはかなり離れて山側に立っています。上の写真は甲91号鉄塔から若番側を見たものです。
新北陸幹線甲92
昭和27年12月建設です。

↓こちらは新北陸幹線乙91号鉄塔から若番側。偶然上の甲92号と同じような番号ですが、両者はかなり離れています。
新北陸幹線乙91

建設は昭和59年10月。後から増強して建てられたのでしょうね。
新北陸幹線乙92札
これら甲・乙の送電線は富山市内で2回線鉄塔に集約されるのが北陸自動車道から見えました。

なお、新北陸幹線は基点を黒部川第4発電所とし、終点を滋賀県の栗東変電所とする、こう長317.4kmの日本最長の送電線だそうです(参考)。日本最初に275kV送電を始めた送電線でもあるようです。

ところでこの新北陸幹線の鉄塔の様な形を「烏帽子型鉄塔」と言うのですが、なぜ烏帽子型と呼ぶのかいまいち納得できません。架空地線が繋がれている部分が尖がっていて烏帽子のようだからでしょうか? 猫型鉄塔と呼んだ方がその形状を良く表していると思います。

その後、能登半島を目指して北陸道を走っていると途中で4導体の500kV級送電線と交差しました。能登半島を右回りに一周することにしましたので、金沢の方からアプローチしたのですが、恐らく志賀原子力発電所からの送電線だと思われました。途中、かなり近くを通りましたので、鉄塔の足元まで行ってみました。

これは北陸電力の志賀中能登線というものでした。
志賀中能登線29

2004年11月建設の比較的新しい送電線です。
志賀中能登線29札

もう一つ志賀原子力線という275kV2導体の送電線も平行して走っていました。
志賀原子力線29

こちらは1991年10月の建設で志賀中能登線よりも古いです。
志賀原子力線29札
これら2つの送電線は一旦中能登変電所に入った後、能登幹線と能越幹線と名前を変えるようです。能登幹線は平成17年4月に地すべりのために倒壊事故を起こしていますが現在は復旧しています。

下の写真はアリス館志賀という訳のわからない北陸電力志賀原発PR館の展望室から撮影した、志賀原子力発電所から引き出される志賀中能登線と志賀原子力線です。「自然エネルギーも活用してますよ」というアピールのため、太陽光発電のソーラーパネルが設置してあります。写真の風力発電風車は回転していませんでした。建設中だったのかもしれません。これは福浦風力発電所という大規模な風力発電所で、下の国道からも良く見えました。平成23年1月に9基すべての風車が完成するようで、21,600kWの発電能力を有するようになるそうです。
志賀原子力発電所

能登半島編に続く
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車中泊の旅・富山編(2)

トロッコ列車で鐘釣から宇奈月に戻り、宇奈月周辺を探訪します。

まずは宇奈月駅前にある関西電力の「黒部川電気記念館」です。ここは色々なものが展示されているというより、映像記録でのダムや発電所建設の紹介が主になっています。吉村昭の「高熱隋道」や黒四発電所建設を描いた「黒部の太陽」の舞台ともなった有名な物語です。「高熱隋道」には黒部第3発電所の建設に際し、資材運搬用のトンネル掘削中に岩盤温度170度にも達する高熱地帯に突き当たり、掘削には非常に困難を極めたことが描かれています。小説に書かれていた内容が実際に映像で見られたことには大いに感動しました。これらの工事の末に完成したトロッコ列車の乗車券には「一、 便乗ノ安全ニ付テハ一切保障致シマセン」と書かれていたそうです。展示物はあまりありませんが、送電線に使われている電力線と碍子のカットモデル、送電系統図などを下に載せます。
電力線

黒部川流域の水力発電所で発電された電気は一旦愛本変電所に集められた後、関西方面に送り出される様子が書かれています。
北陸送電系統図

次に「やまびこ遊歩道」の一部を紹介します。やまびこ遊歩道は、元々トロッコ列車が走っていた路線を歩道にしたものです。宇奈月ダム建設によってトロッコ列車の走る経路を高い場所に付け替える事になり、元々の線路のダムから下流の部分を歩道にしました。下の写真が旧山彦橋です。写真の右上端に現在のトロッコ列車のトンネルと橋の一部が写っています。
旧山彦橋

橋を渡ると続きはトンネルになっています。ここを昔は列車が走っていたのですね。
やまびこ遊歩道

こんな感じで宇奈月駅から宇奈月ダムまで歩いて行けます。
宇奈月周辺

宇奈月ダムの横には管理事務所の建物の一部をPR館にした「大夢来館(だむこんかん)」があります。サルのマスコットはウナッキー(父)とツッキー(子)です(笑)。
大夢来館

ここでは、廊下からですが制御指令室の様子を覗き見ることができます。上流の各ダムに流れ込む流入水量、排水流量などがパネルに表示されています。
大夢来館制御指令室

ここもどちらかというと映像による宇奈月ダムの解説が主となっています。宇奈月ダムは険しい黒部の山から流れ込む土砂の量が非常に多くすぐに湖底に土砂が堆積してしまうため、水の力で土砂を押し流す排砂設備を有する珍しいダムなんだそうです。

展示物の中には、宇奈月ダムの流入出水量や宇奈月発電所の発電量などをモニターできるところがあります。
宇奈月発電所発電量
この時は14332kWで発電していました。2139軒分ということは1軒につき6.7kW…? おいおい普通67Aも使わんだろう(笑)

宇奈月温泉のお湯はそこで湧いているものではなく、トロッコ列車の途中駅の黒薙から引湯しています。昔は木の樋に流していたそうですが、宇奈月ダム完成でそれも水没するため、新しい送湯管が敷設されました。その送湯管の実物も展示されています。
湯送管


宇奈月ダムは重力式ダムとなっています。高さは97m、堤頂長は190mとのことです。
宇奈月ダム

詳細が不明だったうなづき湖第1展望広場駐車場です。少々狭いですが、あまり立ち寄る人もいないため空いていますね。車中泊するには悪くないかも。
第1展望広場

道は更に第2展望広場へと続きます。ここで車中泊も可能かもしれませんが、宇奈月駅に歩いていくのはかなり遠いです。道の終点には「とちの湯」という日帰り入浴施設があり、露天風呂ではうなづき湖が一望できるそうです。
第2展展望広場

宇奈月から下流方向にすこし行った所に音沢水力発電所(12万4千kW)があります。
音沢発電所
発電所からは275kVの1回線送電線が引き出されています。これは愛本変電所で他の水力発電所からの電気と一緒になり、新北陸幹線や柳河原線などとして関西方面に送られています。これらの送電線はこの後で詳しく書きます。

音沢発電所の玄関前には、宇奈月ダム完成で水没した昔の柳河原発電所で使われていた水車や送電線が展示されています。
↓これはそのメインの水車でフランシス水車というタイプです。写真では立てて置かれていますが、実際はとがった部分を下向きにして設置します。周囲から流れ込んだ水がこのとがった部分の方向へ流れ出ていきます。モーターでこの水車を逆回転させれば、ダムに水を汲み上げることも可能なタイプです。
旧柳原発電所水車1

もう一つ別の一回り小型の水車も展示されています。これはペルトン水車という衝動水車の一種です。写真には写っていませんが、ノズルから勢い良く水を噴出し、このお椀の部分に当てて水車を回します。
旧柳河原水車2
これらの水車は共にスイスのエッシャーウィス製で発電機は米国ウェスティングハウス社製です。当時の発電出力は54000kWだったそうです。

これら展示物の説明は一切無く、あるのは発電所のデータだけ。下の写真も説明が無いので想像ですが、恐らく水没するはずだった送電線鉄塔(2基)を移設したものだと思います。
旧柳河原送電線
1基の電線は地面に繋がれていて、もう1基の電線はとぐろに巻かれています。
旧柳河原送電線2

(3)に続きます
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車中泊の旅・富山編(1)

5月1日にトロッコ列車の予約をしていました。鐘釣の河原の露天風呂にどうしても入りたかったので、観光客がまだ来ないうちに入ってしまおうと思い、始発の列車を取りました。

宇奈月で車中泊をするとなるとまず候補に挙がるのが「道の駅うなづき」です。ここは黒部インターから宇奈月温泉までのほぼ中間に位置していて、宇奈月温泉駅までは若干距離があります。駐車場は普通車98台とまあまあの広さのようです。次に、宇奈月ダムの展望広場の駐車場が無料で停められそうですが、詳しい場所や駐車場の広さなどの情報が不足しています。また、駅までは歩いて30分ほどかかるようです。駅前には有料駐車場がありますが車中泊可能かどうかは不明でした。一番困るのは、この有料駐車場が満車で入れないこと。などと色々考えているうちに、とあるホテルに空きがあるのを発見。予約を入れてしまいました。

さて、話は松之山を出るところまで戻ります。カーナビは上越ICより北陸自動車道に乗るよう指示を出します。その指示に従い車を走らせていると、遠くに500kVの鉄塔が見えてきました。

上越火力線

鉄塔の足元に行っても名前も鉄塔番号もなにも書いてありません。不親切だなぁと思いつつ更に先へ進むと、なにか架線や碍子の様子が変です。
上越火力線2
そうです、この送電線はまだ建設途中なのでした。工事の看板によるとこの送電線は「上越火力線」だそうです。帰宅後に色々と調べてみますと、上越火力発電所は直江津港の傍に建設が進んでいるようで、平成24年に1号機が運転を始めるそうです。1号機~2号機は中部電力、3号機は東北電力が操業するそうです(Wikiによる)。1号機は出力118万kWのLNGコンバインドサイクル発電だそうです。そして上越火力線は中部電力の送電線ということになるようで、長野県の新北信変電所に送電するらしいです。設計は500kVのようですが、275kVで送電する計画のようです。H23年6月使用開始との事。

鉄塔観察もそこそこに切り上げ、上越ICで北陸自動車道に乗ります。途中目立った渋滞も無く、トンネルをいくつも抜けて黒部ICに到着。宇奈月温泉に向けて車を走らせます。予約したホテルは「グリーンホテル喜泉」。宇奈月の温泉街のかなり外れのほうにあります。駅までは歩くと15分くらいかかります。外観はかなり古そうなイメージでしたが、中はわりと綺麗で、部屋の中は悪くありませんでした。露天風呂からの眺めも良く概ね満足でした。宿泊プランが素泊まり朝食付きだったので、夕食をなんとかしないとなりません。夕方に駅前の方まで偵察に行き、食事処を探しましたがどこも閉店していて目ぼしい所が見つけられませんでした。仕方なくホテルに戻り、車から炊飯器と米を部屋に持ち込み、御飯を炊いて食べました。こういう経験は生まれて初めてです(笑) 朝食は食事処に集まって食べるのですが、おかずの品数は悪くありませんでしたが、暖かい食べ物が御飯と味噌汁だけだったのがちょっと…でした。

いよいよトロッコ列車です。
宇奈月駅
駅に入るとすでにかなりの人が改札待ちをしています。
トロッコ列車の機関車は下の写真の機関車が2両連結されて客車を牽引します。
電気機関車

これは帰りの撮影ですが、このように密閉型の窓付き特別車両と、開放型の普通車両が連結されています。
トロッコ列車

↓宇奈月ダムでできた宇奈月湖です。宇奈月ダムは水害防止の目的で作られました。発電にも使われています。
宇奈月湖

↓猿が渡る橋。ダムによって猿の行き来が出来なくなるため、猿のために吊橋を作ったそうです。
猿が渡る橋

↓後曳橋。谷があまりに深いので、渡れずに後ずさりしたということから付いた名前だそうです。因みに、こういう説明はトロッコ列車内の放送で、富山県出身の室井滋さんが解説してくれます。
後曳橋

↓各所にこのような万年雪が残っています。
万年雪

↓天気が良いので残雪が残る遠くの山も良く見えます。これは猫又山でしょうか?
猫又山?


私が行った時期は、終点の欅平の遊歩道は一部しか通行できず名剣温泉も営業していません。なので、途中の鐘釣で下車して河原に湧く露天風呂に入りに行くことにしました。
この列車で鐘釣で下車する人は約10人程でした。始発ですので、先に風呂に人がいるとすれば登山者くらいでしょう。行ってみると岩風呂に一人の先客がいました。誰も居なくなったところを見計らって写真を撮影。
鐘釣岩風呂
この岩風呂から鐘釣温泉にある足湯にお湯が引かれているみたいです。

(2)に続きます
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車中泊の旅・新潟編

G.W.に車中泊をしながら色々と放浪してきました(ホテル1泊を含む)。
主な観光場所は、新潟→富山→石川→新潟→福島てな具合です。

私はいつも長めの旅に出る時は、半分くらいの予定しか事前に計画せず、後は気の向くままに行動することが多いです。今回の旅も「黒部のトロッコ列車に乗る」位が明確な予定で、それ以外はかなり思い付きで行動していました。とにかく日本海に出るのが第1目標でしたので、途中、越後松之山の「森の学校キョロロ」に立ち寄ることにしました。「川の虫展」に写真を提供したお礼に招待券を頂いていましたので、有難く使わせて頂くためです。

29日に出発したのが15時頃でした。明るい内にはキョロロには着けませんので、どこかで車中泊をすることにします。白羽の矢を立てたのは「道の駅じょんのびの里高柳」。理由は楽寿の湯という温泉施設があるからですが、営業は10:00~21:00。到着は営業時間にぎりぎり間に合いませんでした。しかし、急ぐ旅でもないので翌朝入れば良いだけのこと。この日は運転の疲れもあってか、すぐに眠りについてしまいました。

道の駅の駐車場は普通車235台も停まれる広大なものでしたが車中泊は数台の車のみ。逆に停めても良いのか不安になるくらいでした。

7時頃に目が覚めると、すでに先客の車中泊の車は旅立った後でした。
高柳1

高柳2

温泉が開くまでまだ3時間もあります。松之山まではまだ20km以上あるので、ここで時間待ちをするより松之山温泉に行って入浴した方が良いと判断。1時間くらいうだうだした後で松之山に向かいます。

松之山温泉到着は9時頃。日帰り入浴施設の鷹の湯のオープンまで約1時間ほどあります。温泉街をぶらぶら歩いて写真などを撮影して時間を潰します。
松之山温泉
松之山温泉は「日本3大薬湯」の一つなんだそうです。それではあとの2つは?というと有馬温泉、草津温泉だそうです。実際の泉質は「ナトリウム・カリウム-塩化物温泉」ですが、かなりコールタールの様なにおいがして、塩分が強いです。薄茶色の濁りがあります。

温泉街を歩いていると下の写真の様なアンティークなパーツで飾ったちょっと気になるお店を発見。
滝見屋
キョロロを見終わるとちょうど昼時になりそうなので、ここで食事をすることに決定します。

さて、森の学校キョロロです。
キョロロ
鉄板を溶接して建てたようないかつい造りの建物。しかも全体を赤錆が覆っています。なにか別の目的で作られた建物の再利用かとも思いましたが、キョロロのホームページによれば「建物自体が巨大なアート作品」とのことですので、最初からこの目的で建てられたみたいです。

中は細長い通路に沿って展示物が並べられています。規模的にはかなり小さい部類でしょう。川の虫展はそのおよそ半分を使って設けられています。私の写真は…
キョロロ展示
ありました、ありました。ちゃんと名前入りで展示してくれています。その他「日本一の昆虫屋」志賀卯助氏の蝶のコレクションが展示されていて、その種類の多さには圧倒されました。館内の半分は、水槽が並べられていて、カエルやサンショウウオ、沢や小川にいる魚などが展示されています。ザリガニ釣りコーナーもあります。夜行虫も子供の頃はよくザリガニ釣りをして遊んだもんです。
建物の写真の左端の塔は展望台になっています。しかし上まで登るのにエレベータは無し。演出効果のため照明が無く、階段の足元に点るLEDの明かりを頼りに長い階段を登ります。これはかなり疲れました。
展望室

展望台に登ってお腹も空いたので先ほどの気になる店に戻ります。その名も「そばとジャズの店 滝見屋」。確かに小さい滝はそばにあります。中はと言いますと…
そばとジャズの店滝見屋
カウンターは飲み屋の雰囲気ですね。昼は蕎麦屋兼喫茶店で夜は飲み屋になるのでしょうね。ボトル棚に置かれたTEACのオープンリールデッキでオーナーの趣味を窺い知る事が出来ます。蕎麦はなかなか美味しかったです。コーヒーも。いつの日か夜に飲みに訪れたいですね。

さてこの日の夜は私の旅では珍しく宇奈月でホテルを予約しています。
続く…
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Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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