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秋田・青森温泉旅行 その2

2泊目の不老ふ死温泉に行くために、リゾートしらかみの「青池号」に乗車します。

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これは1号車です。秋田駅を出発する時には一番後ろなのですが、途中の東能代駅で五能線に入る際に進行方向が逆になります。

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その東能代駅の待合室は、リゾートしらかみ「くまげら号」の形をしています。

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中の座席も列車のシートのような配列。一番前には運転席も備わっています。残念ながら鉄ちゃん(?)に占拠されて座れませんでした。

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途中、いくつか景色の良い所を通過しますが、その際はアナウンスとともにスピードを落としてくれるサービスあり。

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ウェスパ椿山駅で下車をすると、宿の送迎バスが待機してくれています。駅では観光駅長さんがお出迎え。

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不老ふ死温泉玄関です。

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ここの温泉の目玉はなんといっても海岸にある露天風呂なのですが・・・

部屋から露天風呂を見下ろしていると、なにやら異様な雰囲気が・・・
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大勢の人が風呂の中で立ち上がって何やらお祈りのようなことをしています・・・
なんとなく不気味な雰囲気でしたので、海岸の露天風呂には行かず、宿の露天風呂に行きました。

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海岸のすぐそばという訳ではありませんが、こちらもなかなか良い雰囲気。風がすごく冷たかったです。

夜明け頃に一番乗りで海岸の露天風呂に行ってみました。最初は私一人で貸切状態だったのですが、後から例の一団が・・・。目の前でお祈りが始まってしまいました。韓国人の男女3:7位で、女性も若い人からお年を召した方まで全員裸で熱心にお祈りをしています。座ったり立ち上がったりを繰り返して15分くらいやっていたと思います。その後、女性たちは隣の女性専用の露天風呂に移動。まったくもって驚きの体験でありました。

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人が少なくなったところを見計らってパチリ。顔にはボカシを入れさせて頂きました。

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宿のとなりに立っている風力発電風車で発電された電気は不老ふ死温泉で消費されるそうです。

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青荷温泉に向かうため、再びリゾートしらかみで弘前に向かいます。今回はくまげら号に乗車することになりました。

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リゾートしらかみには3種類の車両があり、すでに紹介した青池号、くまげら号と橅(ぶな)号です。

運転席のすぐ後ろは、前方と側方を眺める席があります。下は運転席後ろから眺めです。


北金ヶ沢駅で普通列車とすれ違いましたが、写真を撮ろうとする人が群がっていました。

リゾートしらかみでは、先頭車両にて津軽三味線の生演奏や津軽弁での昔語りなど、いろいろと楽しいイベントがあります。
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演奏をバックに車窓からの景色などを。



つづく
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秋田・青森温泉旅行 その1

3泊4日で秋田・青森の温泉巡りをしてきました。

前にも何度か書きましたが、車中泊の旅で、東北の温泉を日帰り入浴で最近も何度か訪れています。しかし、本当の良さは、やはり宿泊してみないと味わえません。今回は、秋田県の乳頭温泉、青森県の不老ふ死温泉、青荷温泉に宿泊してきました。

1泊目は乳頭温泉鶴の湯です。今回はマイカーではなく列車とバスの旅です。

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乳頭温泉行のバスが出る田沢湖駅です。写真は帰りに撮影したものですが、来た日には雨が降っていました。

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乳頭温泉行きの羽後交通のバスです。1時間に1本くらい出ているので、直近のバスを見送って食事をしました。

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「アルパこまくさ」という日帰り入浴施設兼火山防災ステーションでバスを降りると鶴の湯からの送迎バスが待っています。

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鶴の湯の佇まい。向かって左側が「本陣」です。350年前の藩主警護の士が詰めていたという屋敷がそのまま使われています。私が宿泊したのはこの裏の方にある新本陣という建物でした。今年は雪が多いのかと思って聞いたらそれほどでもないという事でした。

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何と言っても鶴の湯の名物はここ。宿の名前にもなっている混浴露天風呂「鶴の湯」です。日帰り入浴の人で混雑する時間帯と違って、宿泊者はこんな風に貸切状態で入れるチャンスもあります。少しぬるめの湯ですが、そのお蔭で長いこと入っていられます。写真の奥側が源泉が注がれているところで、湯船の底からも湧き出していたりして少し熱めになっています。

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上の露天風呂の脱衣場についている内湯で「中の湯」という名前です。冬は露天風呂に出る前にここでかけ湯をしていった方が「ヒートショック」の危険性を低減できますね。眼っこの湯ということで、眼病に効き目があるとか。

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露天風呂に隣接してこんな感じの湯小屋が建っておりまして、「白湯」と「黒湯」の二つの湯があります。更にこの建物の左手奥の方に女性専用露天風呂があります。

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こちらが「白湯」で、「美人の湯」なんだそうです。別名冷えの湯というそうです。冬は湯気がもうもうと立ち昇るので、写真を撮りづらいです。

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こちらが「黒湯」ですが、上の写真の湯の色とは微妙に違いますね。子宝の湯で、別名温くたまりの湯と言うそうです。

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夕闇迫る時刻。モノクロな世界に裸電球の光が何とも言えぬ暖かな感じを醸し出しています。

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夕食は部屋食でした。囲炉裏端での食事を期待していましたが、ちょっとがっかり。キノコと山菜づくしの料理に鶴の湯名物山芋鍋が付きます(食べるのに夢中で写真撮り忘れました)。

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朝食は1号館の大広間にて。かなり低めのお膳台で、ちょっと苦しかったです。

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新本陣には内湯が備わっています。入る人も少なく、お湯の温度も丁度良くて結構気に入りました。

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1号館から延びる渡り廊下の先にある内風呂です。これら内風呂は宿泊者専用なので、ゆっくり堪能することが出来ました。

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昼間に降っていた雨は夜半に雪に変わり、結構積もったようです。こんなところまで除雪車が入り込んでくるんですね。

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鶴の湯の入口に作られていたかまくらの中には水神様が祭られていました。

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鶴の湯を後にして、リゾートしらかみ号に乗るために新幹線こまち号で一路秋田に向かいます。

つづく
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はやぶさ 遥かなる帰還

表題の映画を観ました。以下、ネタバレありです。

前に観た「はやぶさ/HAYABUSA」に続く第2弾です。全部で3本作られるそうなんですが、いくらなんでもそれはちょっと調子に乗り過ぎのような気がしますね。

さて、今回の映画は、はやぶさが完成して打ち上げられるところから話が始まります。前作は、設計に関してあーだこーだとやっていたところも今回は全くありません。主な登場人物は、渡辺謙演じるプロジェクトマネージャ、イオンエンジン担当の研究者とNECの技術者、朝日新聞の宇宙担当記者、部品の試作を担当していた町工場の社長(=朝日の記者の実父)などです。

前作は、私の知り合いの研究者にそっくりな、高嶋政伸演じる熱血漢な研究者が出ていたので、今回はどんな変わり者が出てくるかと期待していましたが、常識の範囲内の普通の人達ばかりでした。それに代わって今回は研究者とメーカーの人間の立場の違い、というところがクローズアップされて描かれておりました。

今回の映画の見せ場は、何と言っても通信が途絶して行方不明になった探査機を諦めることなく探し続けて、ついには再捕捉に成功した場面でしょう。文科省からは予算をカットすると言われ、NASAからは通信のためのパラボラアンテナの供用を中止すると言われながらも、行方不明になった探査機が見つかったことはないという過去の経験則に立ち向かったのでした。火星探査機「のぞみ」の軌道修正を途中で諦めてしまったことが今回の執念の原動力だったかもしれません。一言に探すと言っても、目で見て見つかるものではなく、空間に満ちている雑音電波の中からはやぶさが出している電波をスペクトルアナライザを頼りに見つけ出すというもの。長嶋一茂演じる臼田の電波天文台の職員が毎日毎日モニターを見つめて、バックグラウンドノイズからほんの少し高くなった「はやぶさ」からの電波によるピークを見つけ出した時は、私も感動してしまいました。

さて、その後は順調かと思いきや、イオンエンジンの出力が大幅にダウンしてしまいます。はやぶさには4つのイオンエンジンが搭載されていますが、1台は打ち上げ早々に故障。残ったエンジンも1台、また1台と故障していき、ついには1台分の推進力も得られない状態になってしまいます。そこで、宇宙研の研究者は、別々のエンジンの正常な部分同士を組み合わせて、1台のイオンエンジンとして動作させるという方法を考え出します。これにNECの技術者が大反対をします。本来想定されている使い方ではないからと言う理由でした。この部分は「アポロ13」を思い起こさせますね。アポロ13では本来想定されていない着陸船のエンジンを使って軌道を変えるということで、やはりメーカーの人間が「そのような目的に使うようには設計されておらず、保証はできない」と言っていました。それに対して、エド・ハリス演じるジーン・クランツ主席管制官の「何のために作られたかではなく、何のために使えるかだ」の一言で黙らせてしまいます。今回の映画では、渡辺謙演じるプロマネの「私が全責任を負います。実施してください」の一言で方針決定。やはり、いざと言うときに決断ができない人間はリーダー失格です。それにしても「はやぶさ全損の恐れがあります!」と言って食って掛かっていた吉岡秀隆演じるNECの技術者を見て「お前ンとこのエンジンがボロボロぶっ壊れるからこういう事になったんだろ」と思った人は私だけでは無い筈?

今回は、前作に比べればオタク的要求にも多少は答えられているのではないかと思いますが、はやぶさを擬人化して描いていた前作の方がなんとなく温かみがあって好きですね。

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そうだ電工を取ろう

家のコンセントなどを取り換えたい場合、これは資格を持っている人でないとできない事になっています。大した作業ではないと思うんですが、そこは法令を守らなければなりません。で、その資格が電気工事士、略して電工。電工には第1種と第2種がありまして、一般の家庭や小規模な店舗などの電気工事は第2種電気工事士の資格でできるようになります。
コンセントの交換も自由にできないのは頭に来るので、第2種電気工事士(2種電工)の資格を取ろうと決意しました。

2種電工の試験は1年に2回あります。試験は筆記試験と技能試験があります。私は、とある理由から筆記試験が免除なので、技能試験だけを受ければ良いことになっています。技能試験は、コンセントやスイッチなどを指定された通りに回路をくみ上げるという内容です。受験の申し込みは3月12日から。技能試験は7月28日か29日、または来年の1月17日か18日のどれか1日12月8日です。当然、7月の技能試験を目標にします。

それほど難易度の高い資格ではないんですが、実技試験となると、やはり練習はしないといけません。技能試験は事前に13問程度の候補問題というのが発表されて、その中の1問が出題されます。なので、この13問の候補問題を完璧にできるようになれば、まず間違いなく合格できるというものです。

まずは工具を揃えなくてはなりません。
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電工の技能試験用に必要な工具がセットになったものを購入しました。ペンチとドライバーは元々持っていましたが、この際ですのでセットで買ってしまいました。左から電工ナイフ、圧着工具、ケーブルストリッパー、ウォーターポンププライヤー、ペンチです。ドライバーはプラス、マイナスが差し替え式です。その他、ケーブルクリップとメジャー。

それから、練習のための材料です。
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今年の技能試験候補で使用しているすべての電材をセットにしたものを買ってしまいました。1万円ちょっとしました。試験に受かったらYahooオークション行きですね。

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使用する電線類です。これは練習で使えば減っていく消耗品です。それなりの値段しますんで、結構きついです

候補問題は
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こんな感じで「単線図」という形式で公表されます。電気は行きと帰りで2本の線が必要になるのは常識ですが、この図ではぞれを1本で表現しています。工作に取り掛かる前に、この図を「複線図」という実際に即した2本線で書き表す図に書き換えます。線の色なども書き入れます。

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こんな感じに複線図にしてみました。実は、問題では左上の引っかけシーリングは「施工省略」と書いてあったのですが、複線図にする際にご丁寧に省略せずに書き入れてしまいました。そのため、実際に工作をした時も省略せず取り付けてしまいました。本当の試験の時は部品が配給されないので気が付くのですけど…

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図左下のアース付コンセントとアース端子に配線しました。白線をコンセントのW側に接続するのを間違えないように。接地線を緑のIV線で配線です。

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その隣の、ランプレセプタクルと引っかけシーリングのON/OFFをするためのスイッチです。

ランプレセプタクルに繋ぐ線の先端部分にのの字巻を作ります。
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ちょっと輪の大きさが小さかったようです。

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これをランプレセプタクルに取り付けます。線の色を間違えないよう、被覆をねじで噛まないように注意。

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本当は施工しなくて良かった引っかけシーリング。


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これらのパーツをジョイントボックスで結線します。電線の接続はリングスリーブで圧着しますので、圧着する予定の線同志をクリップでまとめました。

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完成の図。右側のジョイントボックスの結線を失敗してしまい、やり直しました。

本番では40分以内に作らなければなりません。今回は、色々準備をしながら取り掛かった関係もありますが、1時間ほどかかってしまいました。もう少し手際よくできるようにならないとダメですね・・・

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袋田の滝

袋田の滝に行ってきました。

今回も、車中泊の旅です。

目的地の近くで車中泊をしたいと思ったのですが、なるべくならお風呂に入れるところが良いと思い、やまがたすこやかランド 三太の湯を選択します。大子温泉は、日帰り入浴の施設があるのですが、ほとんどが20時までで、出発のタイミングで間に合わなそうでした。三太の湯は21時まで営業しているのでそこに決定。ここの温泉はpHが9.7のアルカリ性単純温泉。結構ヌルヌルするお湯です。内湯がとても広いのですが、それと比べると露天風呂がちょっと狭いんですね。退出時に受付で駐車場に朝まで居ていいかと尋ねると、ちょっと困ったような顔をされましたが、「警備員に何か言われたら、三太の湯にことわってありますと言ってください」とお墨付きを頂きます。「すごく寒いですよ」と心配されますが、それはしっかり計算に入れています。三太の湯は人里離れた場所にある為、夜間は全く車の通行はありません。お蔭で朝までぐっすり眠れました。駐車場にはやはり車中泊のバスコンが1台。夜明け前にはいなくなりました。

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早朝の三太の湯の風景

三太の湯には温泉スタンドなるものがあります。
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コイン1枚で100リットル出ますと書いてあります。100リットルのお湯はどうやって持ち帰るんでしょうかね?20Lポリタンク5個ですよね。

袋田の滝が凍っていることはテレビなどで結構紹介されていましたので、かなりの人手が予想されます。9時には現地に着くよう、三太の湯を出発しました。

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みごとに凍っていました。午前中は逆光になってしまうのが玉に傷なんですが、混まないうちに来ておきたかったので致し方なしです。私はエレベーターで昇る新しい観瀑台は初めてです。

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アイスクライミングをしているおじさん(?)が居ました。この人、何度も登ったり降りたりを繰り返していて、下の観瀑台の目の前の斜面を登り切った時には、お客さんから拍手されてポーズを取っていました。

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私がエレベーターに乗った時にもすでに5分待ちでしたが、出る頃には更に長蛇の列になっていました。

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道路も大渋滞。早めに行動して大正解です。車中泊の旅のメリットですね。

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滝の下流の川も凍っています。

なんだかんだで結構長い時間写真を撮っていて、気が付けばお昼時です。
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道路沿いに並ぶお店で手打ちのきのこそばを注文しました。時々「ほうとう?」とか思いたくなる太い麺が入っていたのはご愛嬌。

今回は、袋田の滝の夜のライトアップも狙う予定で来ています。時間がかなりあるので、鉄塔大子線を追跡したり、日帰り温泉に入ったり。すごく久しぶりに道の駅だいごの温泉に入ってきました。この温泉、朝開くのは遅いし(11:00~)、閉館するのは早いし(~20:00)で、あまり使い勝手が良くありません。500円で入れるのは良いんですが、湯船は大人4人位しか入れません。この道の駅は昔一度だけ車中泊したことがありますが、国道に面しているのでうるさいし、あまり向いている場所ではありません。

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大子変電所脇に立つ大子線160号鉄塔です。十王にある常磐変電所から山を越えてここまでやってきます。

袋田の滝は2月いっぱい土日は午後7時まで見学できます。午前中に買ったチケットで再入場可能でした。
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下の方がブルーのライトで照らされて結構きれいです。

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下の(従来の)観瀑台から撮影。

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吊橋へ降りる階段付近から撮影。

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吊橋からの帰り道には、氷のライトアップがありました。

冷えた体を温めに、大子温泉の森の温泉(いでゆ)に行きました。ここは三太の湯と逆で、露天風呂が広くて嬉しいです。もう少し遅くまで営業してくれると良いんですけどねぇ。
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山本五十六を観る


映画館の木曜日メンズデーを利用して、聯合艦隊司令長官山本五十六を観てきました。

太平洋戦争に突き進んだのは軍部の独走、などと未だに思っている人も多いのかも知れません。
この映画はその間違いを徹底的に明らかにしていきます。この映画は作家・昭和史研究家の半藤一利氏が監修を務めていて、その辺の描写は半藤氏の指導によるところが大きいでしょう。

話はドイツと同盟を結ぶか否かで陸軍と海軍が仲違いしているところからスタートします。陸軍は古くからドイツの陸軍を模範としてきたことから、ドイツとの早期同盟締結を主張していました。それに対して海軍はイギリス海軍を模範として来たこと、また、海軍省内に山本を含めて米国滞在経験のある者が多数居たことから、米英との戦争に発展する可能性の高いドイツとの同盟は断固反対の立場でした。最終的に海軍の態度を変えさせたのは、他でもない新聞等のマスコミと、それに洗脳された一般市民だったわけです。

そして開戦。世の中は真珠湾攻撃大勝利と浮かれるのですが、この映画の中で山本五十六は「大失敗だった」と断言しています。パールハーバーに米空母が一隻もおらず、撃破することが出来なかったためです。山本の心配していた通り、翌年には無傷で残っていた空母が日本近海に進出し、東京初空襲と相なる訳です。

そして、米空母を殲滅すべくミッドウェー作戦が実施されることになります。「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」という本の中では、ミッドウェー作戦において、山本の頭の中にあった考えが現場の人間に十分に伝達されていなかったと指摘されています。山本は、米空母を撃滅することがこの作戦の最も重要な点と考えていました。しかし、軍令部の考えはそうではありませんでした。この映画の中では、真珠湾攻撃やミッドウェー作戦での艦隊司令官である南雲忠一中将が、永野軍令部総長から山本の考えとは違う行動を取るように言い渡されたように描かれています。また、南雲や参謀の頭の中には「敵空母など出てくる筈がない」という考えに支配されていたことが描写されています。

ちょっと話が脱線しますが、日本軍の人事システムというのも非常に問題があったんじゃないかと私は思います。おそらく平時にはアメリカも日本もそれほど仕組みは変わらなかったと思います。しかし、いざ戦争が始まると、アメリカは司令官の首を平気で挿げ替えたりして必勝の体制をとるのですが、日本では平時と変わらず年功序列の官僚制度のままでした。本来の専門からはとても適任とは思われない南雲忠一などを機動部隊の司令官に任命したところなどもその弊害でしょう。しかも、ミッドウェーで手ひどくやられても誰も責任を問われませんでした。映画の中でも「南雲を責めないでくれ」と言っているシーンがありますが、こういう失敗した人間をかばって、戦況がとてつもなく泥沼化していく例は、他にもインパール作戦など数え上げたらきりがありません。

この映画ははっきり言って一般ウケする映画ではないと思います。しかし、リーダーに求められる資質とか、現代にも通じる日本の社会の悪しき点などを学ぶには良い映画かも知れません。役所広司の山本五十六は、ちょっといつもの役所広司とは一味違う演じ方になっていますね。阿部寛の山口多聞はかっこ良すぎでしょう。いまだ坂の上の雲での秋山好古のイメージが抜けていないんですが。



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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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