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そこから旅順港は見えるか?

「そこから旅順港は見えるか?」

司馬遼太郎「坂の上の雲」に出てくる児玉源太郎参謀総長の言葉ですね。
坂の上の雲はNHKでも年末3年越しで放送していましたが、私が評するところ、傑作と呼んでも良い出来でした。
最近、HDDレコーダからBDにまとめたのを契機に再鑑賞してみました。それが今回これを題材に描くきっかけとなったのですが、実は私は以前に旅順を観光したことがあります。その時の写真を坂の上の雲に照らし合わせながら整理してみました。

旅順とは中国遼東半島の先端にある街の名前です。日本が満州と呼んでいた国の中にあります。

大きな地図で見る
この様に入口が大変狭い湾を持っていて、日露戦争当時ロシアの旅順艦隊がここを基地としておりました。日本海軍はバルチック艦隊がやってくる前にどうしてもこの旅順艦隊を殲滅しておきたかったのですが、このように蛸壺の様になったなった湾の奥に引っ込んでしまった旅順艦隊に対して攻略しあぐねていました。そこで、陸上戦力をもってして旅順を占領し、陸上からの砲撃で旅順艦隊を撃滅しようと考えたのでした。

そこで注目されたのが203高地です。203高地と言うのは標高が203mあることからそう言われるのですが、ここに砲撃のための観測所を構築すれば、旅順港内に居る艦隊へ砲弾(の着弾)を誘導することが可能になります。実際には203高地が攻略目標になるまでには紆余曲折あり、旅順要塞などを正面攻撃していた為、恐ろしいほどの損害が出てしまった訳ですが・・・

今、日本人が旅順に行く時には、大抵大連に宿泊して日帰りで行くことが多いと思います。私もそうして行ったんですが、行く途中には水師営という場所があります。ここは、旅順のロシア軍と日本軍との間で停戦協定が結ばれた場所です。

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農家の建物の中で会見は行われたそうです。この建物はニセモノという話もありますが。中には当時の資料が色々と展示してありました。

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これが会見に使われたテーブルだそうです。

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色々興味深い写真が展示してあります。

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これは停戦条約が結ばれた後の記念写真だそうです。本当に戦っていた者同士?って感じですね。真ん中の列の左から2番目の人物が乃木希典。その右隣りがステッセルだそうです。更にその右隣りが伊地知参謀長だそうです。

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先ほどの地図のように、旅順港の入り口は大変細いので、そこにわざと船を沈めてしまって中の艦隊を出て来れなくする「旅順港閉塞作戦」が実施されました。写真は広瀬武雄中佐が指揮した第1回閉塞作戦の報国丸です。彼は2回目の作戦で戦死してしまいます。

隣の土産物屋には満州時代の色々なものを販売しています。ホンモノかどうかは定かではありません(笑)

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お酒の広告のようですが・・・。真ん中の京マチ子のポスターには1000元の値段が付いています。およそ1万2千円程でしょうか。

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ビンにはキリンビールと書いてあります。

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満鉄のバッジですね。

そしていよいよ203高地です。
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203高地を乃木希典が爾霊山と名付けました。読んで字のごとく203なんですね。頂上には爾霊山記念碑と言うのが立っています。
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当時使用していた砲弾などの金属を溶かして作ったそうです。

「そこから旅順港は見えるか?」
「見えます!丸見えであります!」
確かに、下の写真のように丸見えです。
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これが旅順港の砲撃を指揮した観測所です。

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日本軍が使用した28センチ榴弾砲。坂の上の雲では、旅順を攻略する第3軍に送ろうとしても拒否されて総司令部が勝手に送ったとされていました。

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ロシアの15センチカノン砲。

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塹壕です。

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乃木希典の二人の息子は日露戦争で戦死してます。次男の保典はここ203高地で戦死しました。

以上、旅順の様子でした。

下は大連の市内の様子です。

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山の上に立つテレビ塔から眺めた大連市内の様子。昔、出張で行った中国は人が沢山居て自転車が走り回っているというイメージでしたが、大連市内は全く違っていました。

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旧満鉄本社のビルです。今でも大連鉄道有限責任公司の建物として使われているそうです。

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旧大和ホテルの建物で、現在は大連賓館として使用されています。

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金環日食撮影

今年の一大天文イベント「金環日食」。
一番頭を悩ませたのは「どこで見るか」に尽きます。なにせ、「悪石島の悪夢」体験者ですから

理想的なのは、最大食分の時に完全な同心円になる中心線上で見ることです。今回の日食で中心線は静岡県から神奈川県、東京都、千葉県などを通って、最終的には茨城県沖へ抜けています。

中心線が通る地域で家の近くと言えば、利根川下流域や行方市などです。しかし、私の感覚では、利根川の上空は結構雲が出やすいという印象があります。他は雨が降っていないのに、そこだけ雨が降っていることもしばしば。なのでそこは第1候補からは外します。東京都なども通りますが、赤道義を据え付けた機材一式をどこで展開するか頭を悩ませたので、候補からは外しました。そこで、いっそのこと関東を離れて静岡まで行ってしまうのも有りかと思いました。過去の晴天率データだと、静岡は結構高いんですね。もし、北東の風になって関東地方の天気が良くなくても、箱根や丹沢の山でブロックされて静岡は天気が良いことが多いものです。折角ですから、天城高原で土曜日の夜に天の川の写真でも撮影して、次の日に静岡市に向かおうなどと思っていました。

日食の数日前になると、週間天気予報をチェックする日々が続きました。どうも前線が北上して、太平洋沿岸は天気が良くないらしいという情報です。とすると、静岡はもろに影響をかぶりそうな気配が。そこで、土曜日の天城行きは中止し、直前まで様子を見ることにします。

日曜の午後に見た予報では、やはり南ほど天気は良くないという予報です。思い切って北の方に行くという手も考えましたが、中心線にも未練が残ります。中心線に近い所のポイント予報を調べると、鹿島市あたりから南側の天気が特に良くないようです。そして決断しました。「ほっとパーク鉾田にしよう」。

ほっとパーク鉾田は中心線より若干北側です。エクリプスナビゲータで確認すると、最大食の時には、写真を拡大すれば同心円でないことがわかるくらいのずれです。肉眼では全く分からないでしょう。なにより、駐車場が広くて、横には公園のような広場があるので、望遠鏡を設置するスペースが十分あることが決定打となりました。

赤道義で太陽を正確に追尾するには極軸合わせをする必要があります。極軸合わせには北極星を極軸望遠鏡というもので捉えて行うので、星が出ている夜間に実施する必要があります。食事、入浴をほっとパーク鉾田で済ませて、夜が明ける前の2時頃には機材のセッティングを実施できるように早めに就寝です。その頃には、昼間晴れていた空も一面曇り空になっていました。文字通り「運を天に任せて」寝床に入ります。

ところが眼が冴えてしまってなかなか寝付けません。時々ネットにアクセスして気象衛星画像を確認しますが、西から進んでくる大きな雲域がかかっています。いつそれが抜けるかが大問題です。感じでは朝には通過してしまいそうな雰囲気なのですが・・・。結局一睡もできず、機材をセッティングしようとしていた時刻になってしまいました。

車から出ると上空は曇っていて星一つ見えません。今回はいつもの撮影機材とは違って、かなりセッティングも簡単ですので星が見えだしてからでも遅くないと思いしばらく待機。3時半頃に頭の真上にこと座のベガが見え始めました。三脚と赤道義だけ出して北極星が見えるのを待っていましたが、結局北極星が見える前に夜が明けてしまいました。あ~あ、一睡もしていない・・・

明るくなって雲を観察すると、真上は比較的雲が少ないのですが、肝心な東方向はまだ雲が多い感じです。ただ、徐々に薄くなりつつあるのはわかりました。逆に南側には厚い雲が居座っていて、これは結構しつこそうでした。

そして第1接触(欠けはじめ)の時間になります。それまで出たり隠れたりを繰り返していた太陽が、連続して顔を出すようになってきました。ああ、なんという幸運でしょうか。

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↑第1接触の約30秒後の写真です。早くも欠けているのが肉眼でもはっきりわかりました。

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↑第1接触から約10分後。およそ14%ほど欠けています。

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↑50%欠けたところ。6:57:15撮影。

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↑75%欠けたところ。07:16:59撮影。

いよいよ第2接触の時刻がやってきます。周囲は薄暗くなり、なんとなく黄砂の時のイメージです。
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残り時間を表示させているエクリプスナビゲータが声でカウントダウンを始めました。

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↑第2接触5秒前。07:33:24

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↑第2接触時刻。07:33:29

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↑第2接触5秒後。07:33:34

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↑第2接触10秒後。07:33:39

ベイリービーズも捉えられました。
この様に5秒ごとに撮影していましたが、もっと時間間隔を短くして置けば良かったと反省です。

そして蝕中心の時刻です。
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↑07:35:59撮影。このくらい拡大すると、完全に同心円ではないとわかりますね。

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周囲の様子も忘れず撮影。何となく地上が赤っぽく照らされているようです。

そして第3接触の時刻がやってきます。
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↑第3接触6秒前。07:38:24

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↑第3接触1秒前。07:38:29。ベイリービーズが良い感じに写りました。

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↑第3接触4秒後。07:38:34

月が太陽の中に完全にある間は、全く雲に邪魔されることなく撮影することが出来て本当にラッキーでした。この後は、雲が多くなり出して、後半はかなり雲を通しての太陽となりました。

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↑食分75%。07:55:09

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↑食分50%。08:17:24

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↑第4接触の約12分前。食分13%。

そして太陽は元に戻りました。
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↑09:05:25撮影。

その後、ニュースで各地の様子を耳にすると、鉾田よりちょっと南の行方市では、ほとんど雲に覆われた様子。雲を通して一瞬見えたとか。本当に運が良かったと思います。やはり悪石島を体験したことで、もう悪い運も残っていないという事でしょうか(笑)

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今回の撮影機材です。鏡筒はBORG60EDに同じくBORGのx1.4テレコンバータを装着し、対物レンズにはサウザンド・オークス・オプティカル社の金属メッキガラスフィルターを装着しています。カメラはNIKON D70。それに自作のインターバルタイマーを使用して一定間隔で自動的にシャッターを切りました。

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「トカラ列島皆既日食仕様」の日食グラスと、てらしまで1700円で買った日食オペラグラス。この3倍の日食オペラグラスが結構役に立ちました。

(各接触時刻は平均月縁から計算したものです)

アストロアーツの投稿写真コーナーに掲載があります。

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栃木ダム紀行(後編)

陸上を走るバスが船に変わる瞬間です。



どこかのテーマパークみたいですね。

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湖畔はちょうど新緑が美しい時期でした。

昔、このツアーで期間限定の湯西川のダムカードが配布されたらしいので、ダメもとで運転手さんに聞いてみましたが、やはりもう配布はしていないとの事。正式なカードが発行されるのを待ちましょう。

つづいて川俣ダムに向かいます。川俣ダムは鬼怒川水系の最も奥にあるダムです。
遊歩道入口の駐車場からダムまでは関係車両以外入れないので、10分ほどかけて歩いていきます。
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ちょうどクレストゲートの工事をしている最中でした。その為、堤体の上は立ち入り禁止になっていました。

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6門のクレストゲートと2門のコンジットゲート、更に1門のハウエルバンガーバルブを備えたアーチ式ダムです。このダムは、両脇の岸壁が狭まったところに建設されているので、横の長さが短くなっています。それに比べて高さはそれなりにある為、日本一ノッポなダムなんだそうです。

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上の写真を撮影したのはこの吊り橋の上からです。瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋という名前でした。

川俣ダム
ノッポなダムらしく、ダムカードの写真も縦位置です。

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この桜は瀬戸合桜(十月桜)と言うそうで、秋にも花を咲かせるんだそうです。この辺りでは5月と10月が満開時期なんだそうです。

続いて向かったのは女夫渕温泉。時間があれば加仁湯に行こうと思っていたのですが、どうも日帰り入浴の時間には間に合わなそうでしたので、女夫渕温泉に入ってきました。
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12もの露天風呂があるのですが、私は小天狗の湯と大黒天の湯が良かったと思います。

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黒部ダムという名前の小さなダムです。明治44年に建設が開始され、大正元年に竣工したという古い発電用ダムです。ここで取水された水は、当時は下滝発電所という所に送られていましたが、現在は鬼怒川発電所に変わっています。鬼怒川発電所からは下滝線という154kVの送電線が出て行き、片岡開閉所で栃那線に接続しています。このダムはずいぶんと土砂が堆積しているようですね。

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ダムの下流側です。

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このダムの少し上流に栗山水力発電所があります。土呂部ダムという鬼怒川支流のダムで取水しているようです。

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川俣ダムの発電所で発電された電気が送られている川俣線と栗山発電所で一緒になり、栗山線となって新たに出発します。この鉄塔は1-1号鉄塔で、昭和24年8月建設です。珍しく長幹碍子が使われています。茨城線などこの時代の鉄塔に良くある形の鉄塔ですね。私は勝手に烏賊型鉄塔と呼んでいるでゲソ。


関東地方で残るは東京都と群馬県のダムカードです。


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栃木ダム紀行(前編)

ダムカードは、すべてのカードを自分でまわって取得するのは、リタイアした後でもない限り困難です。とりあえず関東地方のダムカードはコンプリートしたいと思っているところで、暇を見つけてはちょこちょこ出かけております。

先日茨城県のダムめぐりをしてきましたが、今回攻略目標に掲げたのは栃木県。栃木県内のダムの数はかなりの数に上りますが、カードを発行しているのは4か所のみ。沼原ダム、五十里ダム、川治ダム、川俣ダムです。近い将来、栃木県が管理するダムが加わると、一挙に数が増えそうですが・・・

ダムの中には水力発電所を伴っている場合が多く、発電所があれば当然送電線が建設されます。夜行虫としては見過ごすわけにはいきません(笑)。ということで、「ダムと鉄塔」というカテゴリを新たに作成しました。実際はそれ以外にも温泉有り、車中泊ありと多種多様なカテゴリにまたがる訳なんですが・・・(笑)

まず、一番北の沼原ダム(深山ダム)に向かいます。
沼原(ぬまっぱら)ダムは揚水発電のための上池で、夜間の余剰電力を使用して、下池の深山湖から水を汲み上げて貯めておくダムです。その為、ダムと言っても川を堰き止めて建設されているダムとは違って、円形の池のようなダムです。

ちょっとルール違反かも知れませんが、時間的制約から沼原ダムに行く前に深山ダムの湖畔にある「森の発電おはなし館」にカードを貰いに直行します。1フロアのとてもこじんまりとした施設でした。

沼原ダム
はじめて貰うFA形式のダムカード。アスファルトフェイシングフィルダムというそうです。折角深山ダムのダム湖のほとりに立っている施設なのに、深山ダムのカードが無いのは何とも残念ですね。

沼原発電所は、電源開発(J-POWER)の所有する揚水発電所で、施設は地下に建設されています。地上には開閉所の設備が作られています。

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地下の発電所からの送電線が地上に引き出される部分です。3回線分の線が引き出されていました。ここから開閉所までを「沼原発電所架空連絡線」という送電線で結ばれています。

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左から1-1,1-2,1-3鉄塔です。1回線1基の鉄塔です。どことなくユニークな形ですね。

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3回線を支持する2号鉄塔。この後開閉所に引き渡されます。なお、開閉所でこれらの送電線が引き込まれる部分の断路器はすべて解放されていました。今は比較的電気の消費量が少ない時ですので、こういう時期は運転をしていないんでしょうね。

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そして反対側から沼原線が引き出されています。沼原線は新栃木変電所に至ります。

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こちらが深山(みやま)ダムの堤体です。Wikiによれば、那珂川水系のダムで最大のものだそうです。こちもアスファルトフェイシングフィルダムで、将来ダムカードが作られたら記号はFAなんでしょうね。

12.10.21追記
深山ダムではこんな非正規のダムカードを配布しています。
深山ダムカード


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沼原ダムです。地図には沼原調整池とも書かれています。周囲の堤体の高さは38mあるそうです。こちらのサイトには水が無い時の写真がありますが、取水口は池の底にあるようです。

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このダムの隣にはこのように広い駐車場があります。ここの標高は1300m弱。星を見るには絶好のロケーションです。奥にあるトイレの入り口付近に照明塔が立っています。これが点灯してしまうと台無しなんですが、点かないようになっている場所も多いため、夕食がてら確認することにしました。炊飯器で飯が炊けるまで約50分。飯を食い終わる頃にはあたりが真っ暗になりましたが、この照明は点灯しませんでした。トイレ内の照明はスイッチで消せます。南側にはやや光害がありますが、北と西の視界が開けており、東側の光害は山が遮ってくれそうです。今度望遠鏡を持って来てみようと思いました。

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南東側の眺望です。風が強かった…

途中、塩原の日帰り温泉に立ち寄り、本日の車中泊場所道の駅湯西川に向かいます。

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第3駐車場は奥まったところにあって車の騒音も無く、かなり良かったです。この日の最低気温は5度くらいまで下がりました。今の時期はナンガのダウンシュラフは車に常備していないんですが、この日は積んで行って良かったです。

ここを車中泊場所に選んだのは、水陸両用バスのクルージングツアーに参加するため、その集合場所になっていたからです。1日5~6便のツアーがありますが、時間を有効利用できるよう、第1便の9:10出発に申し込みました。周囲のダム(五十里ダム、川治ダム)でダムカードを配布開始は8:30から。出発前に貰ってしまう事も出来そうでしたので、先にこちらのダムをまわって来ます。

五十里ダム
五十里ダムのダムカードです。このカードを貰うときに職員の方が「ここのカードに間違いないかな?」と確認しておられましたが、意味深な言葉ですね。別のダム(もしかして湯西川ダム?)のカードもここで貰えるの?

川治ダム
川治ダムのダムカード。こちらは、前述のツアーで、キャットウォークを歩く予定になっています。

無事2つのダムのカードをゲットして、再び道の駅に戻ります。駐車場には水陸両用バスが待機しています。
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LEGEND零ONE号という国産初の水陸両用バスだそうです。

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後を見た写真。陸上なのでスクリューが跳ね上げられています。ナンバープレートは宇都宮ナンバーでしたが、船舶登録は大阪府になっていました。私は中型自動車(8t限定)免許(いわゆる普通自動車免許)しか持っていないので、このバスを陸上では運転できませんが、水上では2級の小型船舶免許で運転できるそうなので、私でも運転できます(笑)

ツアーは最初に川治ダム施設見学からスタートです。
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川治ダムはこのようなアーチダムで、高さは140mあります。この写真に写っている3本のキャットウォークの、真ん中の通路を見学します。

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これが下に降りるエレベータです。B1~B3が3本のキャットウォークに対応する階のようです。我々は真ん中のB2までこれで降ります。

エレベータを降り、ダム内の点検通路を歩きます。



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高所恐怖症の人には無理そうですね(笑) ツアーガイドの人が色々とダムの事を説明してくれます。今いるキャットウォークの先にあるコンジットゲートは、1門で25mプールを1秒で満杯にすることができる水量を放出するんだそうです。また、上の非常用洪水吐は、過去2回しか放流したことが無いそうです。

DSC_7845.jpg
真上を見上げたところ。オーバーハングしている様子がわかりますね。

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真下を見た図


ツアーは川治ダムを後にしていよいよダム湖に突入します。

つづく

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つくば市竜巻による送電線被害

6日つくば市を襲った竜巻によって、北条地区その他に大きな被害が出ました。
幸い我が家は竜巻の影響はありませんでしたが、長時間停電に見舞われました。

竜巻で送電線が被害を受けていると聞き、現場を確認しに行きました。もしかしたら我が家の停電の原因がわかるかも知れなかったので。

下の地図は、よく報道されている雇用促進住宅の位置と、今回確認した被害を受けた送電線の位置を丸印で示しています。
120507map.png
この緑の直線上に被害が集中していますので、竜巻はこのルートで通過して行ったと思われます。先日書きました筑波線の中で撚架鉄塔の36号鉄塔がでてきますが、そこは大きな被害を受けた雇用促進住宅のすぐそばです。幸い、筑波線の方には被害は無いように見えました。

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被害を受けた送電線はグラクソ線という66kVの送電線で、写真の鉄塔が1号鉄塔です。大砂線14号鉄塔で分岐するところから2号鉄塔の間で架空線が1回線切断していました。写真はグラクソ線1号鉄塔と老番側方向です。

DSC_7677.jpg
復旧作業本当にご苦労様です。

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大砂線14号鉄塔側を見た写真。奥から来るのが大砂線。大砂線はこの鉄塔で右側に90度曲がります。手前方向にグラクソ線、左方向に武田筑波線を分岐しています。

因みに、グラクソ線は日本ジェネリック(株)に電気を供給しています。元グラクソ・スミスクラインの工場だった所を日本ジェネリックが買い取ったんですね。鉄塔名称は昔のままになっています。この近くには他にもこういう例で「高エネルギー物理学線」「工技院線」なんかの例があります。

DSC_7673.jpg
切れた電線には触らないようにね(・・・にしては細すぎるので単なるワイヤーかも)

グラクソ線を分岐する大砂線は、霞ケ浦変電所から途中まで筑波線に併架されてくる大穂線から分岐した送電線です。我が家は恐らく大穂線が電気を供給している配電系統管内のようですので、この事故で地絡継電器かなにかが作動してしまって停電したのでしょう。やはり大穂線系統の大和ハウスつくば線(地中埋設)で受電しているショッピングセンター「イーアスつくば」も停電していました。

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付近の多くの木々がなぎ倒されていました。

竜巻は築南線も横切っている筈ですが、こちらも特に被害は無いように見えました。

P.S.
国土地理院の電子国土基本図に送電線の記載が復活するそうですね。まずは一安心です。国土地理院に意見をした甲斐がありました。
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花貫川の水力発電所とダムカード

最近知ったのですが、茨城県内のダムでダムカードが発行されるようになったようです(8/7追記:国交省の7/17版資料では、茨城県のすべてのダムが削除されています。やっぱり仕様を満たしていないということなんでしょうね)。昨年10月に出来ていたのですが、国交省の情報ページの更新が4月にあるまで存在を知りませんでした。カードが作られているのは水沼ダム、小山ダム、花貫ダム、十王ダムの4か所です。これらのダムでカードを配布しているのはすべてダム管理事務所で、土・日・祝日は配布していません。連休谷間の平日に午後から仕事を休んで行ってきました。

水沼ダムは北茨城市の花園川にあります。
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管理事務所はダム湖をぐるっと回った一番奥にありました。貰ったダムカードは・・・
水沼ダム
あ、あれ? 全然形式が違うではないですか。なんちゃってダムカードですか。大きさも小さめで、裏が透けるくらいの薄さです。裏の記載内容も「必要性」とか「プチ情報」という内容で、普通のダムカードとは違っています。こういうのはちゃんと統一して欲しいですね。所員の方が「最近貰いに来る人が増えたんですよ」と言っておられましたが、恐らく国交省のリストに載ったからでしょう。

さて、次は小山ダムです。
DSC_7532.jpg
小山ダムは高萩市大北川に平成17年完成の茨城県内最新かつ最大のダムだそうです。ここでダムカードを貰うときには住所と名前を書かされました。
小山ダム

お次は花貫ダムです。花貫川沿いには、前から見たいと思っていた大正時代に建設された水力発電所があるので、そちらも見学します。

DSC_7649.jpg
一番下流の松原発電所です。大正13年1月運用開始だそうです。ここで発電された電気は、上流の発電所の電気と一緒になって松原北方線という送電線で北方変電所に送られています。3.3kVのようです。
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こういうコンクリート柱の送電線なんですが、ちゃんと番号札が付いておりまして、
DSC_7644.jpg
昭和13年9月建設と意外と古かったのであります。
DSC_7601.jpg
北方変電所に繋がっています。66kVの送電線は北方線で、北茨城線から分岐している送電線です。

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松原変電所の一つ上流にある花貫川第一発電所です。大正7年運用開始だそうです。

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水圧鉄管

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花貫川第一発電所への導水路が谷を越える箇所で、「めがね橋」という名前が付いています。国の登録有形文化財だそうです。

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一番上流の花貫川第二発電所です。ここから松原発電所まで「花貫川第2線」という、やはりコンクリート柱の送電線で結ばれています。
DSC_7543.jpg
写真は花貫川第1発電所と松原発電所の間で、この部分は2回線になっています(第1発電所からの1回線と第2発電所からの1回線)。昭和26年9月建設。

花貫ダム
花貫ダムのカードです。普通は管理事務所のインターホンを押してダムカードを下さいと告げるのですが、ここはインターホンのボタンを押しただけでカードを持ってきてくれました。

最後は十王ダムです。

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日立市の十王川に1993年に作られたダムです。このダムには噴水があって、毎正時に音楽とともに放水します。
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晴れていれば虹がかかって綺麗なようです。

十王ダム
十王ダムのダムカード。大抵カードを貰うのは玄関で受け取ることが多いのですが、ここは事務室の中まで入れてもらいました。カードの他、十王ダムやこれまで回ってきたダムの資料も頂きました。ここでも名前を書かされました。

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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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