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オーストラリア旅行

前回は日食に特化して書きましたが、今回は旅行全般について書いてみたいと思います。

日食のように当たり外れがある旅行の場合には、いつも「保険」の観光をセットにするようにしています。例えば、以前行った悪石島の皆既日食ツアーの時には、集合が那覇、解散が鹿児島と言う変則的なツアーだったので、沖縄ではダイビング、鹿児島では温泉と、本命の日食は散々でしたが、それなりに楽しんで来た訳です。今回はオーストラリアのケアンズですのでそこはダイビングのメッカですから、絶対にダイビングは外せません。どうせ行くなら船に乗りっぱなしのダイビングトリップを選択しました。こうするとホテル代を節約できるメリットもありました。
ダイビングトリップを申し込んだのは、ディープシーダイバーズデンのツアーです。この会社は昔から名前を知っていましたので、結構古くから続いているのではと思います。

行き帰りの飛行機はJetStarです。LCCの飛行機は初めて乗るのですが、とりあえずは何事も無く出発はできました。早朝にケアンズに着くとまずはレンタカーを借り入れます。ホテルのチェックインができるようになるのは14時なので、それまでは日食観測場所のロケハンをしに出かけました。

ケアンズ周辺の観測場所候補としてGoogle Streetなどで見てジェームズクック大学周辺が良いのではと見当を付けていた場所に行ってみます。実際に行ってみるとほとんど良い場所は無く、諦めてケネディーハイウェイで内陸部のマリーバ方面に向かいます。山を越える途中にHenry Ross Lookoutという見晴らし台が道路脇に有りました。

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この場所では太陽はケアンズの南東から突き出る半島から登ってきます。ケアンズ市内から比べれば、かなり半島から遠ざかっているので、観望場所としてはかなり良さそうに思えました。結局この場所は日食当日にクローズされることになっていたのですが…。

マリーバ市内のマクドナルドで昼食を摂りました。値段は日本と比べてちょっと高いかな。私はオーストラリアは3回目の訪問になるのですが、前2回は仕事でしたので観光で訪れるのは初めてです。以前からオーストラリアの食事は美味しくないと思っていましたが、やはり今回も同様に思いました。ステーキは全体的に焼き過ぎ傾向があります。レアと頼むと日本でミディアム位の焼き具合のものが出て来ます。その辺を計算に入れて注文すると良いでしょう。更に塩とコショウで味を調えるのを忘れてはいけません。今回の旅行中で一番美味しいと感じたのはイタリア料理でした。イギリスでも一番美味しかったのは中華料理だとよく言われるように、イギリスの植民地はこういう傾向があるようですね。ビールはXXXX(フォーエックス)ビターが良かったと思います。

さて、第1日目のロケハンで最も有望視された場所がここです。
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マリーバとその南のアサートンとの中間地点にあるコーヒー畑の隣です。皆既帯の南端に近いので、皆既の時間が短いのが欠点ですが、見晴らしの点では申し分なし。

2日目にはダイビングトリップに出発です。今回乗船する船はTAKA号というのですが、私がCカードを取得した頃から聞いたことのある名前です。船はノーマンリーフに居るらしいので、グリーン島経由でノーマンリーフのポンツーン(浮桟橋)に行く観光船に乗せられて向かいます。ポンツーンでTAKA号に乗り換えるのですが、
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こんな具合にゴムボートに乗せられ、ポンツーンからTAKA号へ移乗しました。

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遠くに見えるのがTAKA号です。

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ポンツーンとここまで乗ってきたグレートアドベンチャーの船。

TAKAでのダイビングは来た日と帰る日を除いて午前中2本、午後2本、夜1本の計5本。1日中潜りまくりと言う感じです。ブリーフィングは日本人にはちゃんと日本語でやってくれるので助かります。欧米系のダイバーが多いので、ガイドは付けないでバディ同士で潜ることも可能です。基本的に船をアンカリングをしてのダイビングですので、ガイド無しでも特に難しい事はありませんでした。モルジブの時はドリフトダイビングでガイド無しでしたからそれに比べれば…。それと、ここではCカードのランクがオープンウォーターでもナイトダイビングをさせてくれます。それもガイド無しでも可。どういうシステムなんでしょうかね?

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1日5本も潜るとなると結構忙しいです。朝食は朝7時。8時にはもう一本目を潜ります。普通、潜った後には使用済みのタンクを新しいタンクと取り換えるのですが、ここではBCとかを装着したまますべての使用済みタンクにエアを充填していきます。常に30人位が潜りますので、その人たちの5本分のタンクを用意するより、その場で充填した方が確かに効率は良いです。18時頃に夕食を食べて19時にナイトダイビングなので、晩飯時に酒は飲めません。ナイトダイビング終了後にデザートが出されます。酒を飲む人はそこで飲むのですが、次の日の朝を考えるとあまり深酒もできません(笑)。

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船に乗っていても陸の天気は気になります。大抵は雲がかかっているのですが、この日は割とまともな方でした。

潜るポイントはノーマンリーフとサクソンリーフの2つを交互に潜る感じでした。どこもサンゴは綺麗でした。
ナポレオンは大抵居て、カメとサメが大人気のようです。一番おもしろかったのはナイトダイビングです。水中ライトで照らされる小魚をめがけて、ロウニンアジ(GT)の群れが大挙して集まってくるのです。1m近いロウニンアジが自分のすぐそばをすり抜けて小魚に突進していくので、かなりの迫力です。2・3匹の小魚をライトで照らしてロウニンアジに食わせてやりました。

ダイビングトリップが終わって再度日食のロケハンに出かけました。今度は、ケアンズから海岸線沿いに北上してポートダグラスに向かい、そこから内陸部に入ってマリーバからケアンズに戻ってくるコース。ケアンズ北側の海岸線も皆既時間が長いので有力候補です。

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まず最初に目を付けたのがRex Lookoutという場所。ここはパラグライダー?の飛び立つ場所のようです。ただ、駐車スペースがそれほど広くないので、早くからの場所取りが必要かもしれません。

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途中、日本の旅行会社が押さえている観測場所を見学。ここはFor saleになっていた場所をお金を払って借りているそうです。なかなか良い場所ですね。

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内陸部の道路脇には点々と蟻塚があります。触ってみると意外と固いのですね。

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こちらの電柱では日本では珍しいガラス碍子が使われていました。色がきれいですね。

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マリーバ市街の西の方に続々と良い場所が見つかりました。ここは最後に第2候補として残った場所。

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そして観測場所として使用した場所。日食当日には数グループが集まりました。

日食後の帰路には道路の渋滞が予想されます。第4接触後に急いで機材を撤収して帰路に着きました。
山越えのケネディハイウェイは特に混んではいなかったのですが、ケアンズ市内に入るキャプテンクックハイウェイが渋滞していました。
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海岸線沿いの北の方の渋滞はどんなだったでしょうか?道路の渋滞も去ることながら、ケアンズ空港内の人の渋滞が凄まじかったです。東京スカイツリーのチケット売り場を彷彿させる混雑。チェックインできるまで30分以上はかかりました。

今年一年は太陽がらみの天体現象が多かったですが、来年はパンスターズとアイソンの二つの彗星が楽しみです。

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オーストラリアでの皆既日食

11月14日のオーストラリアでの皆既日食を見る旅から帰って参りました。

結果から申しますと「大成功」であります。

折角ケアンズに行くので、かなり前からケアンズ入りしまして、ダイビングなどしておりました。
何処で観測するかのロケハンも念入りに実施しました。結果としてこのロケハンのお蔭でベストな観測地点を選ぶことができました。

日食の数日前からケアンズの天気を観察していますと、ケアンズ上空はいつも雲がかかっています。ケアンズの背後には大分水嶺山脈の山がそびえていて、東寄りの風がこの山にぶつかり上昇気流を生じているように見えました。恐らくケアンズ市内では良い結果にはならないだろうと早くから想像できました。皆既帯の中心はケアンズとその北のポートダグラスの中間地点を北西から南東に向けて走っています。海岸線を北上するにつれてケアンズよりはましにはなるようですが、やはり海岸線沿いは雲が出やすいような感じでした。そうすると、船で沖に出てどこかの島に上陸するか、山の西側に行くかなのですが、帰国が日食当日の為に船で出かけるケースは却下。「年間晴天日数300日」という噂のマリーバ近郊を2日間かけて重点的に場所探しをしました。最終的に観測地として選んだのは、マリーバ市街から西へ10kmほど行ったところにある小高い牧場の丘の上。

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この写真は太陽が昇る方向を撮影していますが、今回の日食はほぼ日の出と同時に欠け始めて、皆既の時間には太陽は13度ほどの高度にしか昇りません。なるべく東の空が開けている所かつ赤道義の極軸合わせをするために、南の開けている所を必死に探しました。この場所は両方の条件をかなり完璧に満たしています。遠くに見える山がケアンズの背後にある山で、ここで発生した雲がこちらの方にどれだけ流れてくるかが残った問題でした。

日食の1日前の朝に、太陽がどのように見えるか、雲の具合はどうか等を調べるため、そして練習の為にこの場所で観測を行いました。

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次の日には太陽を隠すことになる月が太陽に先駆けて昇っていました。練習では雲の発生も無く無事第4接触の時間まで太陽は顔を出していました。

そして当日。0時頃にはホテルをチェックアウトしてマリーバに向かいました。この日ケアンズの天気は雨。分水嶺山脈を越えてしばらく行くと雨は上がりましたが、かなり雲が多い状態が続きます。現地に着くとちょうど上がってきた南十字星が良く見えています。しかし、南の方角は雲が多く、なかなか南極星を見つけられません。それどころかどんどんと雲が増えていき、しまいには雨まで降りだす始末。「悪石島の悪夢」が頭の中で再生されました。しかし我々は天に見放されてはいませんでした。5時近くなるにつれ雲が薄れだし、日の出の頃には東の山脈の上にすこし雲がかかるだけと言う素晴らしい天気になりました。

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このように薄雲はあるものの、厚い雲は山の上を残すだけとなりました。

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雲の上に顔を出した太陽はすでに欠けていました。

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雲にさえぎられる事なく順調に欠けていくのを観察できました。黒点がかなり出ていますね。この日の数日前にはコロナ質量放出という現象が観測されていて、日食当日には磁気嵐が発生したりしていました。

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欠け幅が大きくなるにつれてやはり赤い光が支配的に。

そして・・・
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ダイヤモンドリングが現れました。

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プロミネンスがいくつも見えています。

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完全に太陽が月に隠されました。太陽活動が活発な時に見られる全方位型のコロナが見えます。

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すこし強めのローテーショナル・グラディエントフィルターをかけてコロナの流線を強調してみた画像です。

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2度目のダイヤモンドリングです。今回の日食は皆既の時間が短く、私の観測場所では1分38秒ほどしかありませんでした。

皆既の約1分前から皆既後までの動画です。



皆既の前後に太陽から延びる垂直の白い線はCCDのスミア現象によるノイズです。左上の方から黒い影が広がってくるのが良くわかると思います。

因みに今回の撮影機材は下の写真ようなもの。
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写真は沢山撮りましたが、双眼鏡で肉眼で見たコロナが一番印象に残っています。
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フラットナーの効果

夜行虫は11月14日の皆既日食を見にオーストラリアに行きます。

撮影用の鏡筒を色々思案していましたが、BORG 60EDで撮影することにしました。
金環食の時には1.4倍のエクステンダーを装着していましたので、周辺部の画像の劣化についてはあまり影響を受けなかったのですが、今回は皆既日食なのでそれより若干写野を確保するためにエクステンダーは外すことにしました。そうなると気になるのが周辺部の画像の劣化です。先日沼原に行った際に、景色などを撮影して確かめてみました。

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ちょっと使い物にならないくらい劣化が激しいです。急遽対応策を検討しますが、基本的にはレデューサを入れるかフラットナーを入れるかという所になると思います。当方が所持しているのは現行モデルのひとつ前のF4DGレデューサと0.85倍DGレデューサです。焦点距離の関係で使うとすれば後者なんですが、何となくゴーストが出る可能性が高そうです。そこで、マルチフラットナー1.08×DGを新たに購入して持って行くことにしました。

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BORGのオアシスダイレクトや協栄産業などでは在庫切れで入荷未定となっていました。色々検索して調べた結果、ヨドバシに在庫があるのを発見して注文しました。お蔭で直販価格よりだいぶ高くついてしまいました。フラットナーには使用する鏡筒の焦点距離に合わせるための目盛が付いています。これで景色などを撮影して性能をチェックしてみました。
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早朝の雪入自然公園にて撮影です。鉄塔は新治線の154kVです。更に撮影を続けます。

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遠くに見える鉄塔は高浜線や鉾田線です。

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周辺部の画質も問題無いくらい改善しています。

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減光フィルターを装着して太陽を撮影してみました。黒点が1個も無いですね。先日撮影した下の画像では、大きめの黒点が3つほど見えていました。

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右半分の色が微妙に違うのは雲がかかっているせいです。

次回更新は日食の後になります。
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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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