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藤沼ダム

藤沼ダム。
今回はダムカード目的ではありません。
福島県須賀川市にある小さなダムです。いや、ダムだったというのが正しい言い方です。
東日本大震災の時に決壊してしまったダムです。
津波や原発の惨事に隠れてほとんど取り上げられることはありませんでしたが、決壊時に鉄砲水となって下流に流れ下った濁流の為に死者7人、行方不明者1人、流失もしくは全壊した家屋19棟、床上床下浸水家屋55棟という被害を出しています(Wikiによる)。

以前からその現場を見てみたいと思っていましたが、今回行ってきましたので今の様子をupしました。

fujinumamap.png
藤沼ダムは福島県須賀川市にある農業・灌漑用のアースダムです。完成したのは昭和24年との事で、かなり老朽化が進んでいたようです。

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決壊したその場所です。地図のAの向きに撮影しています。もともと堤体の上を道路が通っていて、この写真の向きに真っ直ぐ伸びていましたのだと思います。

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上の写真をズームにしてみたもの。反対岸の道路が見えています。

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堤体の下流側では堤体が下流側にすべり、ダム湖側ではダム湖側にそれぞれすべって崩壊に至ったようです。

800px-20080524FujinumaDam.jpg
ちなみに崩壊前はこんな状況だったようです(上の写真とは反対岸から撮影しています)。
上記写真はWikiから転載しました

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恐らく天端に設けられていた柵なんだと思いますが、下流側に流出した堤体の土砂とともに大きく下流側に押し出されています。

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崩壊した部分です。

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残っている堤体の部分。表面部分はすべて崩れてしまっています。資料によると石積みの箇所が有ったらしいのですが、全くその部分は残っていません。

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ダムの下流側。木々がなぎ倒されているのがそのままになっています。

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決壊部のパノラマ写真。

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ダム湖だった所にはもはや水は全くありません。

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これは地図でBの場所で撮影した副堤ですがやはり崩れています。幸運にもこちらは決壊するには至らなかったようです。でもかなり危なかったようですね。天端の道路は流出によって影も形も有りません。

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ここではダム湖側にせり出して崩壊していますが、かろうじて頂部を残して止まったようです。

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堤体に砂質に富む材料が使われており、強い地震動により変形を起こしやすかった事が崩壊の原因の一つなんだそうです。

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副堤の場所から見たダム湖の様子。

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副堤の傍にあった街路灯が根元からポッキリいっています。地震動の強さを物語っています。

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これは地図のCの場所で矢印の方向に撮影した写真。

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ダム湖の護岸が湖の方に大きくずり落ちているようです。

参考資料:藤沼湖の決壊原因調査 報告書(要旨)

この資料から決壊原因として考えられることとして挙げられているものを抜粋すると、
(1) 過去に経験したことの無い強い地震動だった
(2) 地震動により強度低下を引き起こす可能性のある砂質に富む材料が使用されていた
(3) 施工時期の違いによる盛土の締固め度の違いがすべりの発生に関与している可能性がある

との事です。このダムは戦前に工事が始まりましたが、戦時中は工事が中断され戦後すぐに工事が再開しました。そのため、物資の欠乏により材質の良くないものが使用されていたそうです。老朽化のためにこれまで4回の補修工事がなされていましたが、今回の決壊を防ぐには至りませんでした。

このダムを復旧させるか無くしてしまうかについては両方の意見があるそうです。いずれにせよ、巨額の「復興予算」というものが付いている筈のなですから、こういう所にこそ活用して危険な崩落現場は改修して欲しいものです(2013年10月より復旧を開始する計画はあるようです)。また、同じような時期、工法によって作られているダムに対する対処も早急に必要なんじゃないかと思います。

ダムカードや広報資料にはダムのプラス面しか記述されませんが、今回はダムのマイナス面を取り上げてみました。

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八郷の蛍(2013)


八郷温泉ゆりの郷に行く途中で今年もまた蛍を観察してきました。

いつも見に行く場所ですが、今年は去年に比べて数が少ないようでした。

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朝日トンネルが出来て車の通行量が増えた所為なのか、はたまた気候のせいなのか。

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7月になったらもう一度見に行ってみようと思います。

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高柴ダムと四時川第二発電所

久しぶりに何も予定の無かった日曜日。家でゴロゴロするのもなんなので、高柴ダムのダムカードを貰いに行くがてら四時川第二発電所を見に行ってきました。

高柴ダムは福島県が建設・管理するダムで、完成したのは昭和37年と割と古めのダムです。常磐道の勿来インターからは10kmも無く、20分ほどで到着しました。

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一般の人が楽しめるような付随施設は全くなく、天端も立ち入り禁止。ダム本体を眺める場所もほとんどありませんでした。

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クレストラジアルゲートが3門。放水中でした。

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ダム湖の名前はたかしば湖。ここの水は、工業用水・農業用水に使用されているそうです。付随して1600kWの水力発電所(管理用)がありました。

高柴ダムカード
ダムカードです。写真が白黒と言うカードは初めてです。周囲の色が普通のダムカードよりちょっと紫がかっています。因みにこの色のカードは250枚の限定版だそうです。

以前、鹿角平に行った帰りに四時川第一発電所に立ち寄りました。その時は時間が無くて第二発電所には向かわなかったので、今回改めて行ってみました。

四時川第二発電所に行くには第一発電所に行く道からそのまま奥に行くのが本来の行き方なのですが、その道が通行止めになっていました。かなりの遠回りをして行くことになりましたが、その道が車一台が通れる未舗装の林道。45分くらいかけてやっとたどり着きました。

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昭和2年の運用開始だそうです。建物の感じは茨城県の石岡発電所などとちょっと似ています。

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圧力鉄管は落差90mほど。取水口は発電所の前を流れる四時川の上流です。

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変電設備です。ここから33kVの四時川第二線という1回線送電線が四時川第一発電所に向けて出て行きます。

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第二発電所のすぐ下流に、2つある第一発電所の取水口の1つがあります。

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何となく、昔使われていた四時川第二線の鉄塔のような気がして撮影しました。

帰りは来た道ではなく、四時川に沿ってさらに上流に向かって行くことにしました。これが来た時よりさらにすごい道でした。

四時川林道
こんな道を延々と1時間以上走る羽目に。

P6160011.jpg
途中、第二発電所の取水口がありました。

P4140032.jpg
これは以前訪れた時の四時川第一発電所の建物。昭和37年に建て替えられたらしいので、ちょっと近代的な感じです。

P4140031.jpg
圧力鉄管の上部には、昔の発電所があった場所に行っていた鉄管の穴が有りました。写っている送電線は四時川第二線です。左側の小さな鉄塔は昔使われていた鉄塔なのかもしれません。

一通り見て回った後、ちょっと遠いですが、いわき湯本温泉に行きました。以前コメントで紹介してもらったホテルいずみやに行ってきました。確かにお風呂は途中まで貸切状態でした。そして小名浜に行って寿司を食べてから帰路に着きました。

P6160018.jpg
アクアマリンふくしまの夜景。




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新ディスプレイ

少し前に、PCのモニターとしてEIZOのCE-210Wを使用していることを書きました。

最近ちょっと不満に思っていたのは、CE-210WはVAタイプの液晶ディスプレイですので、写真を画面一杯に表示した時に、真正面に表示されている部分と斜めに見ている部分で色が異なって見えることです。その都度顔を左右に移動させて、見たい部分を顔の正面に持ってくる必要がありました。
それから、CE-210WはsRGB対応のディスプレイですが、adobe RGB対応のディスプレイもかなり低価格化が進んで来ています。そろそろ画像処理の一切をadobe RGBに移行したいなと思っていたところです。

デジタル写真を扱う者の端くれとして、やはりカラーマネージメント対応ディスプレイというのは絶対に欲しいものです。今まで使用していたEIZO(旧ナナオ)には全幅の信頼を寄せていましたので、新しいディスプレイの候補に挙げたのはやはりEIZOのIPS方式(正確にはPLS方式)の液晶を採用しているCX-240と言うモデルです。

EIZO_CX240.jpg

カラーマネージメント・ソフトウェアが付いているとか、キャリブレーション・センサーが付いているとか、色々なモデルがあるのですが、今まで使用していたColorNavigator5.6.4はこれには使えないという事なので、ソフト付きモデルにすることにしました。キャリブレーション・センサーの方は、今まで使用していたi1 display2がそのまま使えるという事でしたので、こちらはセンサー無しの方を選択しました。結局これがドツボの始まりだったのですが・・・

ネットで注文して2日後には商品が到着しました。素晴らしい世の中になったものです。早速今までのCE-210Wを片付け、CX240をパソコンラックに据え付けました。21型→24型とサイズが大きくなったのですが、今までに比べてそれほど大きくなったという気はしません。パソコンの電源を入れると問題無く画面表示はされたのですが、なぜか縦方向の画素数が1080になっています(横は1920になっていた)。コイツの最大画素数は1920×1200ドットの筈です。ディスプレイの解像度を変更する画面を出しても、縦1200ドットは出て来ません。不思議に思ってPDFのマニュアルを見ると、HDMIで接続した時には縦1080ドットでしか表示できないとの事。1200ドットにするにはDisplayPortかDVIで接続しなければならないようです。私のPCに付いているグラフィックカードはHDMIかアナログしか出力がありません。HDMI→DVI変換コネクタというのを持ってはいますが、元がHDMIだから同じだよなぁと思いながらダメ元で繋いでみたらあっけなく1200ドットで表示されました。

次はカラーマネージメントに取り掛かります。

Color Navigator6を付属のCDからインストールしてから最新版にアップデートをかけます。ここまでは何の問題もありませんでした。そしてソフトを起動して、キャリブレーションをしてみます。i1 display2は問題無く認識されました。

調整された結果を見ると、赤と緑の色域がこのディスプレイから予想される色域からかなりずれています。CIE XYZの色域図に落としてみると・・・

CX240色域_C

何となくadobe RGBの色域を青の点を起点に反時計回りに回転させたようになっています。特に赤はAdobe RGBやsRGBの領域を大きく内側に外していてこれは問題です。実は数年前から調整された後の画面がやけに赤いなと思っていたのです。部屋の照明をLED照明に変えてから、6500Kと言われている蛍光灯色の光で見ると、画面の白色点はそれよりはるかに赤いのです。ネットで「i1 display 故障」などのキーワードでググってみると、どうもこのi1 display2というセンサーは、分光センサーにゼラチンフィルターを使用していて寿命が2~3年程度しかないそうです。しかも、ちゃんとした防湿環境に保管しておかないとすぐに劣化するとの事。マウスのような外見からは想像もできない柔なパーツだった訳です。モニターの後ろのスペースに無造作に長期間置かれていた当方のセンサーが、寿命を迎えていない筈がありません。

EIZOのサポートにこのことを相談してみると、新しいキャリブレーション・センサーを貸し出してもらえることになりました。届いたセンサーはi1 display3という、私のモデルの次のモデルでした。どうやらこれは、市販されているi1 display proというやつのOEMのようです。ColorNavigatorでしか使用できない代わりにかなり低価格になっています。
ph_i1display-pro.jpg

上の写真はProの方ですが、外見は3も全く一緒でした。これでキャリブレーションをしてみて正常に値が出るようなら、故障品としてdisplay3を交換部品扱いで出してくれるとの事。さっそく届いたその日にキャリブレーションをしてみます。結果は・・・

CX240色域_130607_C
おお、全く問題ないではないですか。Adobe RGBカバー率97%の触れ込みは伊達ではなさそうですね。
今までのi1 display2では、センサーから見るとかなり緑がかったような画面に見えていたようで、それを補正しようとして赤を強く出してしまっていたようです。

調整目標としてadobe RGBの領域を指定して調整してみた結果がこちら。
CX240色域adobeRGB_130607_C
CX240の赤の色域はadobe RGBよりも広いので、切り詰めることになってしまいます。

センサーの故障が確認できたので、旧センサーをEIZOサポートセンターに送ることになります。その後、交換部品の見積、購入と言う形になるそうです。だったら最初からセンサー付きを買っておくんだった・・・

これからはデジカメのカラーモードもadobe RGBに切り替えて撮影しようと思います。
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レモン彗星等

気象庁が梅雨入り宣言をすると以後晴天が続くというのは毎年のこと。
今年も良い天気の日が続いています。

今のうちにレモン彗星(C/2012F6)とパンスターズ彗星を撮影しておこうと、雪入ふれあいの里公園に撮影に出かけました。

レモン彗星が北半球から観察できるようになってからまだ撮影をしていませんでした。このまま見えなくなってしまうのは勿体ないので、晴れているうちに行っておこうと思いました。それと、パンスターズ彗星の軌道面を地球が通過して長い尾が観察できているようなので、それもターゲットです。

それと、新しく電源の分配ボックスを作成したので(まだ未完成ですが)、それの実稼働テストです。
撮影機材は色々と電気を必要とします。冷却CCDカメラ、赤道義、デジタル一眼レフカメラ等々。供給はディープサイクルバッテリーから行いますが、寒い場所では性能が低下するので、バッテリーは車の中に置いておいて、そこから電線を引っ張って各機器に供給していました。そうすると電線の本数がものすごい事になって、車と望遠鏡の間が大変なことになります。そこで、バッテリーと望遠鏡の場所までの間を1本の太い電線で結び、そこから各機器に分配するための箱を制作しました。
P6040001.jpg
まだ箱から機材の間の線がごちゃごちゃしていますが、いずれすっきりと束ねてきれいにする予定です。USB等の信号線もUSB HUBを使用して一本のUSBケーブルに纏めました。これで車と望遠鏡の間の電線は最低2本で済みます(デジカメに外付けモニターを付ける場合は3本)。

昼の仕事を早めに片付けて17時には出発。やはり準備は明るい間に済ませるに限ります。夏は暗くなるのが遅いので、仕事が終わってからでも明るいので助かります。
P6040004.jpg
平日とあって公園の駐車場は私一人。

この日の薄明開始は02時30分頃。同じ頃に月も顔を出すので撮影時間はそこまで。冬に比べると撮影可能な時間が大幅に少ないですが、次の日も仕事なのでこれが限界です。

空が暗くなると薄雲が湧き初め、帯状の雲がひっきりなしに通過します。なんとか撮影できるレベルになったのは日付が変わってから。また、大気中の湿気が多い所為か透明度があまり良くありません。それにしても空が明るい。湿気が多いので影響をもろに受けているのですが、少し前まではもっと暗かったように思います。都会化が進んできたのでしょうか。いて座の形がやっとたどれて、天の川もなんとか確認できる程度。最大の光害はかすみがうら市第1常陸野公園の照明。23時半まで点灯していました。夜間使用は22時までの筈。エネルギーの無駄使いだと思います。いずれ苦情を言いたいと思います。(23時半まで点灯していたのは隣の東風高校のようです)

雪入ふれあいの里公園は良く走り屋さんが出没します。最近はかなり頻度は減ってはきましたが、昨夜もお出ましになりました。そして、先客の私に挨拶をしに来られました(笑)。駐車場ではヘッドライトを消すなど、かなり良心的な走り屋さんでした。

C2011L4_130605.jpg
パンスターズ彗星です。空が明るいので全然ダメかと思いましたが、意外にも長い尾が写りました。

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レモン彗星です。パンスターズは尾は派手ですが色に乏しいので、久々に青緑色の彗星を撮影した気がします。

次の遠征は梅雨明け後?
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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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