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ジャック彗星とパンスターズ彗星

超久しぶりに天体撮影をしてきました。

その前に行ったのは雪入ふれあいの里に5月に行ったのが最後なので、4か月も行っていなかったことになります。
行こうとはしていたのですが、なぜか月の細い時期には天気が悪いことが多く、計画が2~3回流れています。

今回は22日に三株山に行ってきました。もう最盛期は過ぎてしまいましたが、ジャック彗星と夜明けのパンスターズ彗星を狙いにです。

つくばの方では雲がちらほら出ていましたが、三株山では全く雲が無い快晴状態。風もほとんどなく、絶好のコンディションでした。昨年の10月にもベストな状態な時がありましたが、今回もその時と肩を並べるくらいでした。

最初は、や座に居るジャック彗星を狙います。
C2014E2_20140922.jpg
天の川の中に居るので、周囲が明るいのはその所為です。ずっと観望していなかったので、4月に撮影した時以来の再会です。

パンスターズ彗星(C/2012K1)は夜明け前に昇って来るので、それまで別の天体を撮影して時間を潰すことにしました。
M33_20140923.jpg
秋の代表的な被写体、さんかく座のM33です。「時間潰し」とは言え、この被写体が最も撮影に時間をかけることになりました(合計2時間)。赤外フィルター改造をしたD5100での撮影だったので、もうちょっと赤い領域が出るかと思ったんですが、こんなもんなんでしょうかね。

撮影中は裸眼で星空を観察していました(双眼鏡も使いますが、裸眼で見る方が好き)。昨年の10月は対日照がはっきりと見えましたが、今回もやはりはっきりと見えています。大体ペガサスの四辺形の下あたりに、ボーっと淡く輝く楕円状の領域がはっきりとわかりました。今回は都合により撮影はしませんでした。

C2012K1_20140923.jpg
パンスターズ彗星(C/2012K1)です。こちらもジャック彗星と同じく4月以来の再会です。左に伸びるのがダストテイル、右に伸びるのがイオンテイルだと思います。

ここに挙げた写真はまだ暫定処理の結果ですので、今後差し替えるかも知れません。

2014.9.25 追加
C2012K1_20140923_2.jpg
少しテイルを強調気味にした画像です。

P.S.
どんなことをやるのかをちょっと紹介。

M33のように時間をかけて撮影するとどうしてもこのように
M33_saterase1.jpg
人工衛星が写り込むことが多くなります。1分程度の露出だったら枚数が稼げますから、そういうのは捨ててしまっても構わないのですが、露出時間を長くするとどうしても使える枚数が減ってしまいます。それは勿体ない。ということで、まずこの人工衛星が写り込んでしまった写真の明るさを5%程低くする処理をします。

M33_saterase2.jpg
これが5%暗くした写真。それにこの写真の1つ前(後でも可)に撮影した同じ露出時間の写真を用意します。

M33_saterase3.jpg
暗くする前とほぼ同じ明るさになっていると思います。5%暗くした画像とこの写真を「比較暗合成」してから、明るさを5%明るくして元に戻します。

M33_saterase4.jpg
人工衛星の軌跡はかなり目立たなくなりました。比較暗合成では人工衛星の軌跡以外の部分は5%暗くした方の画像のデータが採用される可能性が高いので、極端に感じが変わってしまう事は無いと思うのですが。
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福島県のダム2つ

福島県にある摺上川ダムと真野ダムに行ってダムカードを貰ってきました。

最近、茨城とか福島で、平日限定配布のダムカードが発行されるようになって、貰いに行くことが出来ずにいます。いずれ暇な時に貰いに行きたいと思いますが、今回は土日祝日も配布している、摺上川ダムと真野ダムに行ってきました。

まわってきたのは敬老の日なのですが、例によって前日から出て車中泊です。車中泊は摺上川ダムのダム湖沿いに走る道路沿いにあった駐車場でした。22時頃になっていて暗くて良く周囲が見えなかったのですが、翌日明るくなってから周回してみるともっと良い場所があったようです。

_DSC4661.jpg
摺上川ダムは中央コア型ロックフィルダムという形態でした。福島市などの水道水を賄っているんだそうです。

_DSC4667.jpg
越流堤と常用洪水吐。2門のゲートは微妙に高さが違います。左が夏用のゲート、右が冬用のゲートです。夏は雨が多いため、貯水容量を確保するため、水位を低めに保つためだそうです。

_DSC4675.jpg
堤体の様子。

_DSC4677.jpg
ジェットフローゲート。最初見た時はマイクロウェーブのアンテナかと思いましたが、資料館を見学して正体がわかりました。

_DSC4678.jpg
減勢工のすぐ横にある建物は管理用発電所。下の方に放流口が見えるのは東北電力の摺上川水力発電所。その周辺は親水公園になっていて、キャンプ場は結構な人たちがキャンプをしていました。多分無料です。ここの駐車場で車中泊すれば良かったと思いました。ツーリングテントを積んでいたらテントを張って泊まったかもしれません。

P9150007.jpg
ダムのすぐ下流にあるもにわの湯。大人250円と安いですがシャンプー、石鹸等の備付はありませんでした。

P9150004.jpg
空を見上げると太陽に傘が。

続いて、飯館村にある真野ダムに向かいました。

P9150009.jpg
途中通った飯野町にあったUFOふれあい館。昔、地元のケーブルテレビ局で訪問していた事があり、行ったことはありませんでしたがその存在は知っていました。時間に余裕があったので400円を払って中に入ってみることに。

P9150010.jpg
まぁ大の大人が見て楽しめるようなものでは無いと思いますが、飯野町の周囲には色々と古代のミステリーが有るのだとか。様々な巨石が点在しているそうです。また、飯野町周辺ではUFOの目撃例が多いのだとか。航空路の直下と言うのは気にしなくて良いのか?

まぁ私も過去にこんな写真
DSC_0251A.jpg

DSC_0251P.jpg
を撮影してますんで、頭から否定することはしませんけどね。因みに写真は青森県の上北変換所にて。送電線は北本連系線(直流)。

P9150017.jpg
さて、真野ダムであります。真野ダムは以前の記事で車中泊したダム湖(はやま湖)を堰き止めているダムです。

P9150026.jpg
堤体よりダム湖側。

P9150029.jpg
「まのダム」の植樹。これはダの字。

この日、国道6号線が通行止めになっていた原発の近くの部分が通れるようになっていたようです。私はそれを知らずに、東北道で帰ってきましたが、「窓を開けてはいけない」「車から降りてはいけない」「バイクは通行不可」など色々と制限があるようで、まぁ通らなくて良かったかもしれません。空間線量は3.8μSvあるそうで、通過時の被曝量は1.2μSvになるそうです。

P9150038.jpg
飯館村は各所で除染作業が実施されていました。線量計を忘れて行ってしまったので自分では計測できませんでしたが、所々に設置してあるモニタリングポストでは0.75μSvとかの値を示していました。自宅近辺の8倍くらいありますね。

P9150041.jpg
あちこちにこうした集積場が作られていました。

今回の成果
ダムカード140915
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ハイエイタス

今、NHKスペシャルでは「巨大災害」というのをやっている。土曜日は「異常気象 ”暴走”する大気と海洋の大循環」というタイトルで、海水温の異常がもたらす災害について取り上げていた。

この番組の中で、ここ十数年で気温の上昇が止まっていることを取り上げ、その原因として、深層700m以深の海水温がここ10年ほど上昇していて、それが気温が上昇しなくなった時期と一致しており、ここにエネルギーが貯め込まれているため気温が上昇していないのだという説明をしていた。この気温上昇が停滞していることを「ハイエイタス(hiatus)」と呼ぶ。
なんか最近どこかで見たような気がして少し調べたら、今年のJGL No.3で東大のW先生がまさにこのことを書いていた。(東大のプレスリリースはこちら

research_0718_fig_1.jpg
これは上記プレスリリースにある図2である。一目でわかるように、21世紀に入り実際の気温は気候モデルから推測される気温の範囲を大きく逸脱してきている。IPCCはこれらモデルと実際の気温の推移が「合っている」ことがCO2温暖化原因説の証拠だとしていたから、今は如何にしてこの綻びを繕うか必死になっている方々が大勢いるようだ。

で、このW先生はモデルの初期値をごにょごにょいじってみたら、気温がこのように停滞する結果が出せましたとおっしゃっていて、なので「モデルは間違っていなかった」という結論に辿り着こうとされております。そもそもこのモデルという奴こそ、実際の気温に合うようにパラメータをごにょごにょやって来た結果なのですけどね。。。しかも、青と赤の実線は「モデル計算から導き出された気温の予想」なのですが、なんとそれは「全部のモデルの平均値」。なにか計測の誤差がある場合には平均すると真値に近付くというのはありますが、手法の違いでばらついている結果を平均しても真値に近付く保証なんて一切ありません。

research_0718_fig_3.jpg
この図は、プレスリリースの図3。「ごにょごにょいじってなんか合うなー」というモデルとパラメータから導き出された海面水温の偏差が左。右は実際の観測値である。「ほーら似てますね」という事なのだが。このパターンは南米の西海岸沖で海水温が低く、西太平洋赤道付近で水温が高いいわゆる「ラニーニャ」のパターンである。これとは別にPDOという熱帯太平洋と高緯度太平洋での水温偏差パターンで、赤道地方が水温の低いPDO値が負の様相を呈している。W先生はこのPDOが負の状態こそ気温の上昇を停滞させ、深い海での水温を上昇させている原因だと述べている。

Warming.jpg
この図は1920年以降のPDO値の推移であるが、PDOの振動は大体60年を周期として正と負が入れ替わっている。2005年あたりからは負の周期に入ったようにも見える。確かに過去のPDO値が負の時には気温の上昇が止まっていたようであるし、ここ10年くらいの気温上昇の停滞もそれで説明できるかも知れない。とすれば、後30年くらいは気温上昇の停滞が続く可能性がある。そうなればもうモデル計算の誤差の「想定の範囲内」などという言い訳は通用せず、モデルの再考が必要となって来るのは必定である。それに気温の上昇はPDOこそその主因ではないのか?という疑問も出てくる。過去のPDO負の時期にも深海の水温は上昇したのか? それを明らかにしない事には深海が熱を蓄積しているから気温が上昇しないという事の証明にはならない(それでも証明は完ぺきではないが)。また、IPCCのモデルでは、気温が上がると海水に蓄積できる熱量が小さくなるというのだが、現在の状況はむしろ逆で、最近になってそれが大きくなったという事にしないと辻褄が合わない。

これまで声高らかにCO2温暖化主因説を主張してきた手前、なかなか自分のやってきたことが「間違っていた」と認めたくない気持ちもわかるが、ここは是非視野狭窄に陥らないよう研究を進めてもらいたいものである。
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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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