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蟲師特別編 鈴の雫を観る

蟲師特別編 鈴の雫を観てきました。

私は蟲師は割と最近になって見始めました(テレビで続章が始まってから)。でもこの作品はもう10年近く前から続いていたんですよね。原作の方はちょこちょこ読んだりしていますが、まだ読破はしていません。今回の鈴の雫は、原作からアニメ化されていなかった最後の1話だそうです。それに加えて、すでにテレビで放映済みの「棘の道(おどろのみち)」との2本立てです。

蟲師のアニメの方は自然の描写がとても美しいです。ちょっともののけ姫に近いものがあります。その辺が気に入って見始めるようになったのですが、元々あやかしだのと言った方面の作品が好きですからね。

蟲師2

16日から公開が始まったのですが、上映している映画館で一番近い所は多分池袋。その他大宮と千葉。茨城県内は上映している映画館が一つもありません。アルペジオでさえ土浦でやっていたのに・・・ という訳で、仕事で都内に出たついでに観てくることに。行ったのは池袋のルミネの映画館。

映画はまず棘の道が上映されます。こちらはすでに観ているのですが、あれ?こんな場面あったかな?とか、こんな音入ってたのか?というのがたまにありました。
鈴の雫は、人として生まれながらに山のヌシに選ばれてしまったという少女の話。生まれてから人間社会の中で普通に育てられてきたカヤという少女が、ある日を境に山のヌシとなるべく山に消えてしまいます。行方不明になった妹を兄は探し続け、ついには連れ戻すことに成功します。何日か一緒に過ごしたものの、ヌシとしての役割は放棄できず、カヤは再び山に帰ってしまい…という話なのですが、何となく私は柳田國男の遠野物語に出てくるサムトの婆の話を思い出しました。年若い娘があるとき梨の樹の下に草履を残したまま行方不明になり、30年後にたいそう老いさらばえた姿で親戚が集まっている中にひょこり帰って来る。そしてまたどこかに消えてしまうという話です。そうか、サムトの娘は山のヌシになったのだな(笑)。

原作の方は終わってしまっているので、この後続編がどうなるのかわかりませんが、出来ればまた観たいですね。

封切り間もなくだったので(?)、入場者特典を貰いました。
蟲師1

池袋は15年位前まで働いていた場所だったので結構詳しいのですが、大好きだったラーメン屋が無くなっていて結構ショックでした。
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東北車中泊放浪の旅(後篇)

前篇からの続きです。

陸前高田を後にして向かったのは、道の駅種山ヶ原。ここは以前にも車中泊をしたことがあったので勝手がわかっていた事と、ダムカードの配布ダムである田瀬ダムに比較的近かったからです。

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夜半に結構激しい雨が降りましたが朝には上がっていました。駐車場の広さはあまり広くはありませんが、割と標高が高いので暑さをしのぐのには良い道の駅です。

岩手県では5カ所のダムで公式ダムカードを発行しています。北から、四十四田ダム、御所ダム、田瀬ダム、湯田ダム、胆沢ダムです。さすがに岩手県はそう何度も来れる場所ではないので、出来るだけ行っておきたいところですが、幸運にもこれら5基のダムでは休日でもカードを配布しているので好都合です。

種山ヶ原の周囲で少々時間つぶし(天体撮影場所のロケハン)をした後に田瀬ダムに向かいましたので、ダム到着は12時頃になりました。
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ダムカードを貰う時は玄関のインターホンを押してお願いすることが多いのですが、ここでは入り口付近にいた方が「ダムカードですか?」と声を掛けてくれました。このダムは昭和16年に工事が始まり、戦争により一旦中断後、昭和29年に完成したという歴史あるダムです。私がカードを持っているダムの中では相模ダム(昭和22年)に次いで古いダムです。

次に行く四十四田ダム、御所ダムは盛岡市の方になるので、田瀬ダムからはかなり距離がありますが、それほど山奥という訳ではないので比較的行きやすいです。東北道を使って一気に行ってしまいます。

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四十四田(しじゅうしだ)ダムです。盛岡市街のすぐそばにあり、北上川本流を堰き止める形で建設されています。ほとんど重力式ダムの様に見えますが、両サイドはフィルダムになっている複合式ダムだそうです。昔は流れ込んでくる水が酸性であったため、コンクリートの材質やゲートの材質も特殊なものになっているそうです。

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ダムの直下には岩手県の四十四田発電所があります。

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天気も回復してきて岩手山も良く見えます。

お次は御所ダム。
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このダムも先ほどの四十四田ダムと同じように複合ダムです。駐車場が大混雑で、誘導係員が何人もいて車を誘導していました。さすがに「東北一の周辺利用者数を誇るダム」です。ダムの堤体付近にはそれほど人は居ないのですが、みんないったいどこに行っているのでしょうか?

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ここにも岩手県の水力発電所があります。

この日のダム巡りはこれにて終了。一晩をどこで過ごすか考えます。
次のダムは距離的に言って湯田ダムであることはほぼ決まりなので、その周辺で車中泊をするのが最も効率的です。湯田の周辺は温泉も豊富ですのでこれも好都合です。秋田道の錦秋湖SAに温泉があったことを思い出し、そこで車中泊をしようと決めました。

東北道を走っているとカーナビが突然「道路規制情報が更新されました。新しいルートを表示します」みたいな事を言い出しました。見ると、それまで錦秋湖SAまで高速で行くようになっていたルートが、はるか手前のICで降りろと言う指示です。更に走っていると道路の掲示板に「国道107号線錦秋湖通行止め」と出ています。ともかく情報が不足しているので、カーナビの指示は無視してそのまま錦秋湖SAに向かいました。

錦秋湖SAに着くと早速ネットにて情報を確認します。どうやら北上方面から来ると道の駅錦秋湖の所で通行止めになっている模様。道の駅は売店・レストランは営業中止中なんだとか。迂回措置として、秋田道の北上西IC~湯田ICの通行が無料(この区間の利用のみ)になっているとのこと。湯田ダムは道の駅の東側なので、一旦湯田ICで出た後また秋田道で北上西まで戻らなくてはなりません。

このSA自体はまぁ車中泊が出来ない事も無いのですが、何となく雰囲気が好きではなかったので、温泉から出た後に車中泊場所を道の駅錦秋湖に変更しました。売店がやっていないという事は、駐車場も空いているかも知れません。

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目論みは大当たりで、この広い駐車場に私の他1台の車も停まっていません。気の弱い人なら心細くなって他に移動してしまうかも知れません。私は山奥の駐車場で一晩一人で過ごすことはざらなのでむしろこの方がありがたいです。

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道の駅の入り口の所でゲートが設けられていました。

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湯田ダムであります。アーチ重力式ダムというちょっと変わったダムです。最初はアーチ式ダムとして計画されたのが、途中の地質確認で重力式ダムに変更されたのだとか。

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ダム下流の渓谷も新緑が美しいです。

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6門のクレストラジアルゲート。

ダムカードを貰う時に、氏名と何処から来たのか(県名)を書かされることは良くありますが、ここのダムではそれに加えてダムの感想を書かされました(笑)。私はこのダムはかなり気に入りましたので、そのとおり書いてきました。

錦秋湖の水を使って水力発電をしているのが仙人発電所になります。そこに行ってみましたが、立ちいれる箇所からは大して中を窺い知ることはできませんでしたので割愛します。因みに仙人発電所は岩手県の管轄で、それとは別に東北地熱水力(株)が所有する和賀川水力発電所も同じ敷地内にあります。和賀川水力発電所は、ダム完成前はもっと上流にあったものがこちらに引っ越してきたものです(廃墟は今も残っているそうです)。

仙人発電所を出て少し北上方面に行くと「明石発電所跡地」という看板を目にしました。昔の私なら目もくれなかったかもしれませんが、最近はこういう遺構関連に傾倒しつつあります(笑)。

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たどり着いた発電所跡。

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発電所建屋の隣にはなにやらヘッドタンクの様な雰囲気の構造物が。でもそれにしては落差が小さ過ぎないか?

そこを覗いてみると・・・
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ナントこんな構造になっていたとは驚きです。

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かつての送電線の跡でしょうか。

続いては胆沢ダムです。
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2013年に完成したばかりのダムです。


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奥州湖眺望所からのダム堤体の眺め。ここからの眺めはかなり素晴らしいです。下の方にちょっと頭を覗かせている取水塔ですが、円形多段式取水ゲートというそうで、6段の筒(最大直径6m)がダムの水位に応じて伸び縮みするのだそうです。また、このダム湖には石淵ダムというダムが沈んでいます。もう少し早く来ていればまだ石淵ダムのダムカードも在庫があったんですけどね。

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J-Powerの胆沢第一発電所。岩手県の胆沢第三発電所も同じ建屋にあります。出て行く送電線は胆沢分岐線。

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常用洪水吐と越流方式の非常用洪水吐。常用洪水吐は2つの違う高さからなっています。

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この日は高さの高い第2常用洪水吐(常時満水位用)から放水していました。

さて、一通りダムも見たので、下流の水力発電所を見に行く事にしました。

まず、元々胆沢第一水力発電所として運転されていた現在の胆沢変電所に行ってみることに。先ほど触れた石淵ダムから取水して発電していたところです。
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特に見るものは残っていないように見えます。繋がっている送電線は先ほどの胆沢ダムの発電所から出て来ていた胆沢分岐線で、この変電所から老番側は胆沢川線となるようです。

続いて胆沢第三発電所に行ってみます。
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あまり傍までは近づけないのですが、水圧鉄管が間近で観察できます。

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水圧鉄管とサージタンクです。

少し戻って胆沢第四発電所に。
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170kWの小さな発電所です。この発電所は先ほどの胆沢第三発電所への水を取水するための若柳堰堤に設けられているものです。

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若柳堰堤

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胆沢第三発電所の取水口

これにてGWの東北旅行は終了。

ダムカード岩手
今回ゲットしたダムカード。胆沢ダムのカードはこの4月からver.4.0というものになっていました。
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東北車中泊放浪の旅(前篇)

GWに車中泊をしながら東北をまわって来ました。

特にこれと言う目的地が有った訳ではありません。天体撮影に行った日には大抵車中泊なのですが、以前のように車中泊続けながらいろんな所を訪問するというパターンの旅を最近あまりしていなかったので、久々にそういう旅も良いかなと。

今までに一番心に残っている車中泊の旅は何と言っても東北一周した時でしょうか。なので、この連休も東北を旅してみようと思いました。常磐道も全線開通して仙台方面が行きやすくなったので、地震の被災地の復興状況なども見てこようかと思いました。東北のダムカードもちょっと興味があるし…

出発は土曜日の真夜中。常磐道に乗ってすぐに眠くなって日立北PAで車中泊。日曜朝に再出発です。

常磐道01
新しく開通した箇所を通ります。帰宅困難地区の中を通りますが、所々で空間線量を測っていて、その数値が表示されています。

常磐道02
今回最も高い数値を示していた大熊町付近の測定地点。5.7μSv/hでした。私もポケット線量計で車の中で計測していました。表示されている値と比べてみると、大体車内の方は車外の1/2~1/4位の値を示していることが多いようです。

上の5.7μSv/hのモニタリングポストを通過して3~4分後、突然ポケット線量計がアラームを鳴らし始めました。
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閾値を2μSv/hにしていたのがそれを越えたようです。

まず最初に、2011年にも行っている女川に行ってみることにしました。2011年7月の時の様子は
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こんなでしたが、今回訪れてみますとずいぶんきれいに片づけられていました。

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壊れたり倒れたりしていたビルは、保存目的?でそのままにしてあるものを除いてほとんど撤去されていました。土地はかさ上げ工事が行われていて、付近の高台にも住宅地の建設が進んでいました。

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その保存目的(?)の倒れたビル。

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女川駅は新しく温泉併設の綺麗な駅になりました。女川に来る前に上品の里に寄ってすでに温泉に入っていたので、ここでの入浴は諦めました。土曜日はこれにて切り上げ、道の駅津山で車中泊をすることにしました。途中まで海岸線を走ってその後北上川沿いに内陸に向かうルートだったのですが、途中直角に曲がって北上川を渡らなければならない所を間違えて直進してしまいました。もう真っ暗になっていて周囲も良く見えないのですが、ライトの灯りで道路の右側に廃墟のような建物が浮かびました。なんとそれがあの児童74人が犠牲になった大川小学校でした。もしかして招かれちゃった…? さすがにこの時間に見学するわけには行かないので、Uターンして道の駅に向かいます。

道の駅津山では、車中泊をする車で駐車場が1/3程度埋まっています。入り口の左側の第2駐車場(?)の方が適度に暗くて好きなのですが、この日はキャンピングカーが発電機を回していてうるさかったのでパスします。

次の日改めて大川小学校に向かいました。

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これが大川小学校の全景。この地点の標高は1m程度。地震の後、児童たちは校庭に集められた後、すぐ近くの北上川にかかる橋のたもとに向かって全員歩いて行ったのだそうです。上の写真を撮影したのが、その橋のたもとの場所。ほとんど標高差なんて無いのに…

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校舎は津波で完全に破壊されています。この写真にはちょっと(?)なものが写っているのですが、今回それは触れずにおきます。

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2つの建物を結ぶ通路が倒壊しています。

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五線譜の黒板からして音楽室でしょうか。

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その付近に落ちていたリコーダーの一部。この持ち主は果たして…

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演芸場?のような場所の周囲の壁には児童の卒業記念の絵が。亡くなった子供達はきっと銀河鉄道に乗ってサザンクロスに旅立って行ったんでしょうね。

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「なんで山に逃げなかったんだ」と言われることが多いのですが、周囲の山ってこんな感じです。さすがにこれではここに逃げるのは少し無理があるように思います。津波から逃れる為には相当遠くまで逃げないとダメだったと思います。とは言え、そのための時間が無かったかと言えばそうでもなく、結局のところ判断ミスということは免れない気がします。

石巻を後にして次は南三陸町に向かいました。

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防災対策庁舎。ここの屋上も津波で水没し、避難してきた人の中で生き残ったのは、屋上のアンテナに逃れたわずか数人だったそうです。

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他の角度から。

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防災の要となる施設がこの有様ですから、いかに津波というものを軽視していたかが良くわかります。

周囲の他の建物は2・3を除いてすべて取り壊され片付けられ、10m位の盛り土がされています。

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今では鳥たちの良い住処になっているようです。

更に北上して次は陸前高田に向かいます。途中、

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気仙沼線の清水浜駅。

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海岸沿いの橋梁はほとんど落橋しています。

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陸前高田奇跡の一本松。実際には死んでしまった松の木を人為的処理で復元した「モニュメント」です。

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近くの山から土地をかさ上げするための土砂を運搬するベルトコンベアが張り巡らされています。

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この橋を渡るのは人や車ではなく土砂です。

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この風景を見た時、高倉健主演の「海峡」の一シーンを思い出してしまいました。トンネル技術者の阿久津を演じる高倉健が、大出水に直面した際に「セメントミルクの量を増やせば何とかなる」みたいな事を言うのですが、森繁久彌演じる総号令が「あんた科学の実験で山ば動かそうちゅうんかい。自然に対して思い上がりはダメだと言ったのは誰じゃ!」と一喝する場面です。確かに今、陸前高田では山を動かしています。


後編では岩手県のダム巡りについて書く予定です。

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プロフィール

夜行虫

Author:夜行虫
夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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