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下館陸軍飛行場跡探訪

下館市の南にある関城町にはかつて旧日本陸軍が建設した飛行場がありました。今回はそこの探訪記です。

下館から南に関東鉄道常総線が走っています。下館駅の次の大田郷駅から、昔は支線が鬼怒川の方まで伸びていました(昭和39年廃止)。その支線の南側の広大な敷地を使って飛行場があったようです。元々は熊谷陸軍飛行学校の分教場として開設されたそうですが、途中から宇都宮陸軍飛行学校の分教場に変更となりました(参考サイト)。

飛行場周辺
(地理調査所(現国土地理院) 昭和29年発行5万分の1地形図『結城』より抜粋)
この地図はすでに終戦後で、飛行場用地は払い下げられていたのではないかと思いますが、飛行場の輪郭は掴めると思います。

飛行場周辺現在
(国土地理院 平成27年5月発行 1/25000地形図『下館』より抜粋:位置の書き込みは夜行虫)
現在のこの地域の様子です。地図上に「掩体壕」と記入した所には、飛行機を隠しておくための掩体壕が現在でも残っています。

掩体壕SW
(出典:国土地理院ウェブサイト:http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1より昭和22年撮影空中写真 USA-M606-62より抜粋)
上の地図で「掩体壕」と書いて囲んだところがこの空中写真の左下隅に当たります。道沿いに馬蹄形の構造物がいくつも並んでいるのが見えますが、これが掩体壕です。屋根が無い無蓋掩体壕というもので、土を盛って囲いを作っただけの簡単なものです。この写真の左半分の大部分は現在は家畜改良センターの敷地となっています。その敷地の周囲の道路沿いを歩いてみました。

_DSC8181.jpg
これは道が直角に折れ曲がる所の南側の掩体壕の一部です。このように今では雑木林のなかに埋もれて全体を俯瞰できるような場所はありません。

_DSC8191.jpg
上と同じ掩体壕の土手が道路に面した場所。

_DSC8192.jpg
直角カーブの少し北側の二つの掩体壕がこの茂みの中に隠れています。

カーブ曲がって北側1つ目の掩体壕の土手です。
_DSC8197.jpg

_DSC8200.jpg

_DSC8199.jpg
ここは先ほどの掩体壕よりは見やすい感じです。土手の感じがしっかり残っています。

_DSC8205.jpg
南から二つ目と思われる掩体壕の土手。南側の壁だと思います。
ここより北側の掩体壕はほとんど残っていないように思います(あっても一か所)。

こういう所の調査はこんな時期に行くものではないと後悔しました(笑)。藪蚊がすごく多いし。
_DSC8189.jpg
でもこんな光景も見られました。実は天然もののカブトムシが樹液を吸っているところを見るのは初めてだったりするのです(街灯に飛んで来た奴とかなら見たことありますが)。

さて次は分教場や格納庫やらがあった場所です。飛行場の北東隅になります。
分教場周辺
(出典:国土地理院ウェブサイト:http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1より昭和36年撮影空中写真 MTK619-C5-8より抜粋、目的位置等を加筆)
これは昭和36年撮影の空中写真ですが、丸い構造物がいくつか見られます。恐らく、弾薬庫や燃料庫なのではないかと想像しています。

CKT20082-C4-22-map.jpg
(出典:国土地理院ウェブサイト:http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1より平成20年撮影空中写真 CKT20082-C4-22より抜粋、目的位置等を加筆)
平成20年の空中写真です。昭和36年の写真に記した番号の3と4が残っているのが判ります。

1の場所です。
_DSC8233.jpg
今では家が建っていてその敷地内です。もしかしたらその残骸が残っている可能性は有りますが、今回は調査できませんでした。

_DSC8227.jpg
1の一つ北側の十字路にあるコンクリート塀。詳細は不明ですが飛行場当時からあるものかも知れません。疑わしいものは取りあえず撮影。

2の場所です。
_DSC8248.jpg
今はこの一角は太陽光発電に使用されていて見る影もありません。

_DSC8287.jpg
ただ、この太陽光発電所の敷地内に昔の井戸のようなものがあるのを発見しました。何時のものかははっきりしませんが、飛行場当時のものの可能性もあります。

_DSC8235.jpg
道路を挟んで向かいには茨城放送の中継所のアンテナが立っていました。

3の場所です。
P7030007.jpg
ここは最近まで残っていたようですが、残念ながら今は太陽光発電所が建設されてしまいました。

P7030005.jpg
もしかしたら昔の境界標?かと思って撮影しました。疑わしいものは取りあえず撮影。

4の場所です。
P7030006.jpg
ここも最近まで残っていたようですが、今は中古車の解体場になっていました。

5の場所です。
_DSC8244.jpg
ここは空き地なのでもしかすると何かが残っている可能性がありましたが、近くに家が建っていたりするので入るのは諦めました。何となく盛り上がっている個所がそれ???

_DSC8254.jpg
これは平成20年の空中写真の中に四角で囲った場所にあった昔のコンクリート塀と思われるもの。多分敷地の境界だったのだと思います。

その後は、浄水場の北側の小道をぶらぶら散策してみました。

_DSC8268.jpg
これは当時の境界標でしょうか?なにも掘られていないので詳細は不明です。

_DSC8266.jpg
ハグロトンボのオスです。近くにはメスも居ました。

_DSC8273.jpg
通称アリジゴク。ウスバカゲロウの幼虫の住家です。昔、飼育してウスバカゲロウが孵るのを観察したのを思い出しました。

_DSC8274.jpg
元飛行場の中心部を南北に走る道は「飛行場通り」と呼ばれています。

_DSC8280.jpg
飛行場通りの中ほどの公民館の敷地には靖空神社が立ってます。元々は分教場の敷地の方にあったものを移設したそうです。

_DSC8302.jpg
これは家畜改良センターの南東端に立っている詳細不明な建物。なんとなく昔の駅舎を移築したような感じ。トイレと待合室のような感じの部屋がありました。

_DSC8303.jpg
その敷地内にあった井戸。もしかしたら昔からのものかも知れません。

一通り見終わった後には、昨年の洪水で被害を受けてしばらく休業していたビアスパーク下妻に行って汗を流しました。
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夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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