富士に横たふ天の川

「荒海や佐渡に横たふ天の川」
有名な松尾芭蕉の句ですが、実際に新潟から佐渡の上に「横たわる」天の川の姿は見ることが出来ないのだといちゃもんを付ける人は多いです。しかし、横だの縦だのと言うのは地球上にいる人間目線の偏狭な捉え方です。宇宙には上も下もないんですから。それに、特定の方向だけ見た場合には確かに「立った」天の川なのかも知れませんが、頭上を越えて反対方向の地平線まで達する雄大な天の川を見たら、「横たわる」と言いたくなるのもわかる気がします。
上の写真は山梨県の鳴沢村で撮影してきたものですが、同様に富士山の上に横たわる姿ではないです。この日は終始雲に邪魔されて、撮影枚数の割に良い状態で撮影できたカットがいくらもありませんでした。

まぁ雲がある風景もそれはそれでよし。
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