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カメラを改造する

今まで一般・天体供用で使用してきたニコンD600を赤外フィルター除去改造に出しました。

市販されている普通のカメラは、人の目に見えない赤外線や紫外線が写り込むのを避けるために、それらを遮断するフィルターがイメージセンサーの前に付けられています。ところが、天体写真でお馴染みの赤い星雲は主に赤外線で発光しているため、普通のカメラで撮影してもハッキリとは写ってくれません。そこで一部の天文ショップでは、そのフィルターを除去してしまう改造をしてくれるところがあります。今回私は前回D5100を改造してもらったスターショップさんに再びお願いして改造してもらいました。

スターショップでの改造では
・新改造
・クリアフィルター改造
・フィルターレス改造
の3種類が実施できます。元々入っていたフィルターを取り除いてしまうと、フォーカスの位置がずれてしまい、レンズによっては無限遠が出なくなったりします。そこで、元々のフィルターと同じ厚さで赤外線を透過させるフィルターに置き換えることでそれを防ぐことが出来ます。新改造とクリアフィルター改造はそのような改造になります(フィルターレス改造は除去しただけで差し替え無し)。
新改造とクリアフィルター改造では赤外光の透過の仕方に違いがあり、新改造の方は赤い星雲の波長656nm付近の赤外光のみ透過させて、その他の赤外光はブロックするというもの。クリアフィルター改造の方はすべての赤外光を透過させるものです。

前回D5100を改造した時は新改造の方でした。今回はクリアフィルター改造の方でお願いしてみました。

P9080003.jpg
除去されるフィルターとはこんなものです。新改造の場合は似たような色のフィルターが再び装着されるのでそれほどカラーバランスは崩れないのですが、クリアフィルター改造の場合はこれに変えて透明なフィルターが挿入されるので大きくカラーバランスが崩れます。そのままではまっかっかな写真になります。スターショップさんの改造の際は、カラーバランスを調整してくれるのでかなりまともな色合いになっていますが、それでも完全には調整しきれず、若干赤みを帯びた色合いになります。

まず、大きなゴミや汚れが付いていないか、フラットフレームを撮影する要領で撮影してみました。
_DSC9170.jpg
先に述べたように若干赤みを帯びています。大きなゴミ等は特に無いようでまずは一安心です。

いわゆる赤外線写真で良くある写真に植物の写真があります。葉の中の葉緑素が赤外線を特に良く反射するため、白黒の赤外線写真では木の葉は真っ白に写ります。このサイトでは疑似的に着色した赤外線写真を掲載されていますが、木々は真っ白に写っていますね。ではクリアフィルター改造したカメラでは葉っぱはどんなふうに写るのでしょうか?

まずは未改造のカメラでの撮影です。
_DSC0019_1.jpg

これをクリアフィルター改造のカメラで写すと…
_DSC9167_1.jpg
こんな感じです。全く違う色で写ります。

因みに、新改造のD5100では
_DSC0586.jpg
それ程変な色にはなっていません。

普通の風景写真は
_DSC0026_1_201609082111151f3.jpg
未改造でこういう風景が

_DSC9193_2.jpg
改造ではこんな感じになります。PhotoshopでRAW現像の際に少しだけ赤みを除去していて、空の色はかなりまともになっていますが、筑波山宝篋山の木々はまるで冬の姿のようです。

天体を撮影した結果はまた後日。

2016.9.9 追記:
現像済みポジフィルムの未露光部分(真っ黒な部分)は可視光を通さず、赤外線を透過させるというのを思い出したので、それを使って「赤外線写真」の真似事をしてみました。
_DSC9200.jpg
中央の紫色の部分がポジフィルムを透過したところです。肉眼ではほとんど光の透過は確認できませんが、赤外線で見るとかなり光を透過しているのが判ります。ちょっと赤外線写真に嵌りそうな予感…
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夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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