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KU-KAI  美しき王妃の謎 を観に行く

表題の映画を観てきました。

一言でいうと・・・
「すごくきれいな画面でした。 以上」
という感じです。久々の「金返せ」レベルの映画でした。

夢枕獏の原作(沙門空海唐の国にて鬼と宴す)は予め読んでいました。原作は、やはり夢枕獏の「陰陽師」での安倍晴明が空海になったようなもので、同じように陰陽師での源博雅が橘逸勢になっています。原作の方は陰陽師を読んでいる気分で一気に読めてしまいました。

ところが、映画の方では橘逸勢は登場しません。そこからしてすでに「ワトソンの出てこないシャーロックホームズ」のような雰囲気ですが、しかも原作での空海の天才的な描かれ方は一切省かれて、平凡な「ただの沙門」という扱いです。この映画は日中合作なのですが、実は「空海」というタイトルは日本版だけで、中国版では「妖猫傳(英題:Legend Of The Demon Cat)」ということで、空海は主題ではないのです。一応、原作にも猫は登場していますし、映画での猫の正体も原作と同一人物なので、原作を読んでいる人は猫が頻繁に出てくる件はまぁなんとか我慢できるでしょうが、空海の活躍に期待して来た人はがっかりでしょう。

原作は、長安の都で起こっている怪奇現象を空海と橘逸勢が一緒になって探っていくという探偵もののようなストーリーです。それに対して映画の方は、空海とコンビを組むのが白居易(白楽天)で、まぁ中国側としてはどうしても主役の片割れは中国人にしたかったのでしょう。

全体を通して、多分この映画の監督は唐の時代の豪華絢爛さをいかにして表現するかに全力を注いだんだろうなぁというのはわかります。楊貴妃と玄宗が催す「極楽の宴」の場面の色彩は大変美しかったです。でもちょっとCGの部分に粗が目立ったりしていたところもありました。

見終わってから思ったのは、タイトルから「空海」をはずして「美しき王妃の謎」だけでも良かったかも知れません。とは言え、「王妃の謎」が謎になってくるのはかなり終わり近くになってからのことで、であれば「楊貴妃と化け猫」はどうだろう?

久々にがっかり感に支配された映画でした(SPACE BATTLESHIP ヤマト以来か?)。
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夜行虫とは天体撮影等、夜に出歩くのが多いことから名づけました。夜光虫の誤変換ではありません。海に潜ったり温泉浸かったりも趣味です。

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